■■ Weekly Fax News 868 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 二刀流のメール活用 ― スマートな意思疎通を 」
(2)「 旅の楽しみと利益 」
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◆「 二刀流のメール活用 ― スマートな意思疎通を 」◆
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二刀流とは、パソコンメールと携帯メールの両方を同時に使用する
ことである。執務室の業務ではパソコンを使用しているから業務上の
連絡やファイル送信はパソコン間だけで行うことがほとんどである。
その際は、受信メールはほどなく知ることができる。しかし、外出あ
るいは出張の際、受信したメールの返信が遅れることがしばしば発生
する。相手の確認を急いで取りたいなど素早い返信を期待していると
きに、外出期間が長びけば、返信が遅れ、それにより業務が滞り、予
定変更の一因にもなる。スムーズに返信してもらえる工夫をすれば、
効率的に業務を処理することができる。
社用の携帯電話やスマートフォンの貸与が増えていると聞く。急ぎ
のプロジェクトを組んだり頻繁に連絡を取り合う他の企業のメンバー
とのコミュニケーションは速やかに行いたい。互いにパソコンメール
に両方のメールアドレスを記載しておけば、それぞれの送信が可能だ
ろう。スマホの機能向上により、添付データの閲覧も容易になってき
た。緊急時には多大な効果を発揮する。単純なことではあるが、プラ
イベート等への配慮からか行われていない場合も見受けられる。お互
いの了解のもと、相手の動きを推測し、二刀流を上手く使って業務を
スムーズに進めたい。
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◆「 旅の楽しみと利益 」◆
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三木清著『人生論ノート』(新潮文庫)に、「旅について」と題し
て、次の言葉がある。「平生見慣れたものも旅においては目新しく感
じられるのがつねである。旅の利益は単に見たことのない物を初めて
見ることにあるのではなく、むしろ平素自明のもの、既知のもののよ
うに考えていたものに驚異を感じ、新たに見直すところにある」
旅の楽しみは人により様々であろうが、筆者は出張等の合間にその
土地の陶器店・金物店・曲げ物店(セイロ等)・食器店等を訪ねる。
商品の品揃え、形や材質、用途・デザイン等が地方によって区々であ
るところがおもしろい。初めて見る商品も珍しくない。例えば、風変
わりな形に惹かれて買って来たハサミが実は動物の毛刈り専用であっ
たり、玄関の置物になると思って買って来たものが実は華道で使う剣
山(けんざん;生け花で太い針を逆さまに植え付けた道具)であるこ
とが判明して驚いたりした。
商店街の店主達と一緒に旅行(視察)をすると、参加者が「この店
舗の品揃えは独自性があり魅力的だ。自店の品揃えを見直そう」「あ
の店舗の従業員は客の興味を予想しながら接客している。もっと客の
好みを探ろう」等と感想を言う。旅先で店舗を見学すると、素直に自
店の欠点や自己の経営姿勢の間違いに気づいたりするものだ。