■■ Weekly Fax News 898 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 H28年度税制改正大綱発表 ― 軽減税率明記、法人税20%台 」
(2)「 仕事の準備と予行演習 」
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◆「 H28年度税制改正大綱発表 ― 軽減税率明記、法人税20%台 」◆
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自民党は16日、平成28年度税制改正大綱をまとめ発表しました。
最後まで自民・公明両与党の調整で手間取った消費税率10%引き上
げ時の軽減税率制度導入が明記されました。
法人実効税率は、「20%台」の目標が前倒しされ、国・地方を通
じた法人実効税率(現在32.11%)を28年度に29.97%に、
さらに30年度には29.74%とする方針としています。また中小
企業支援税制として、少額減価償却資産の特例の見直し等が盛り込ま
れました。個人所得税関連では、三世代同居に対応した住宅リフォー
ムについて、ローンや自己資金で行った場合に税額控除制度を導入。
また、地方創生の観点から、暫定措置である地方法人特別税・譲与税
制度を廃止し、地域間の税源の偏在性を是正、財政力格差の縮小を図
るため、法人住民税法人割の一部を交付税原資化します。このほか、
「企業版ふるさと納税」の導入、空き家を売却した際の譲渡所得の特
別控除の導入などで、地方経済の盛り上げを狙います。
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◆「 仕事の準備と予行演習 」◆
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仕事や日常生活の心得として山本常朝口述『葉隠』を参照している
が、準備の重要性を次の言葉によって認識している。「翌日の事は、
前晩より案じ、書きつけ置かれ候。これも諸人より先にはかるべき心
得なり」(和辻哲郎・古川哲史校訂、岩波文庫)
筆者は研修講師を数多くしているが、一番留意していることは、予
行演習(改めて勉強しなおすこと)を欠かさず、予想される質問を想
定してノートや資料を用意する。ノートや資料を持って研修会に臨む
が、実は研修中ノートや資料をほとんど見ない。では、予行演習が無
意味かと言えば、全く違う。準備を充分にする心掛けが精神に落着き
を与え、たとえ研修会が本筋から脱線しても元に戻ることが早く、時
間オーバーがない。どんな質問が出ても慌てず、場合によっては関係
資料を渡すことも出来る。準備の重要性はあらゆる仕事に通じるもの
である。例えば、農家であれば翌日以降の仕事を考えて、種苗や農具
を用意したり、畑の草刈り等をしたりしておかなければならない。起
床してから、さて今日は何をしようかと考えるのは「隠居仕事」であ
る。なお、効率の良い準備として、実施の結果を記録することである。
実施の記録を付けることによって、意思が容易に決定し、自信のある
行動が出来る。