■■ Weekly Fax News 720 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 役員報酬業績悪化の改訂Q&Aに追加 ― 国税庁 」
(2)「 問屋(といや)の只今 」
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◆「 役員報酬業績悪化の改訂Q&Aに追加 ― 国税庁 」◆
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国税庁が取りまとめている「役員給与に関するQ&A」が今般改訂
され、「業績の著しい悪化が不可避と認められる場合の役員給与の減
額」が加えられた。
年度中途で役員給与を減額した場合にその損金算入が認められるた
めには、その改定が「経営の状況が著しく悪化したことその他これに
類する理由」(業績悪化改定事由)によることが必要とされている。
これまでもQ&Aでは、その内容について、業績や財務状況又は資金
繰りの悪化により、株主との関係上あるいは取引先等の利害関係者か
らの信用を維持・確保する必要性が生じた場合などを挙げていた。
今回の追加では、売上や経常利益などの数値的指標が既に悪化して
いるとまでは言えない現状であっても、客観的な状況から今後の悪化
が避けられない場合も業績悪化改訂事由に該当するとされた。具体的
には、以下のような事例を示している。
○売上の大半を占める主要な得意先の経営が悪化して1回目の手形の
不渡りを出し、事業規模を縮小せざるを得ない状況に転落。数ヶ月後
には会社の売上が激減すると明らかになった場合。
○主力製品に瑕疵があると判明し、今後、多額の損害賠償金やリコー
ル費用を支出する必要性が生じた場合。
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◆「 問屋(といや)の只今 」◆
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問屋の評価要素にはいくつかあるが、その一つに「迅速な納品」が
ある。問屋に来る苦情で多いのが「注文した商品がまだ届かない」で
ある。小売店や飲食店等の立場では、納期の確実性が重大だからであ
る。
定期的取引関係にある会社の納期は、一般に各問屋の決まりとして、
いつまでに受注したらいつまでに納品するとなっている(例えば、午
後3時までに受注した場合は翌日午前11時までに納品する等)。問
題は約束の納期が遅れた場合で、誠意のある問屋であれば事前又は速
やかに連絡(遅滞のお詫び、原因、実際の納期)を入れるであろう。
納期の管理がずさんな問屋では、お客様から問合せ(苦情)があって
初めて納期の遅れを知り、「只今お届けします」と言って発送手続き
をするのである。最悪の場合、その商品が品切れであれば納期が更に
遅れて、お客様がイライラすることになる。
代金の回収期日と同じで、約束の日時が決まっている納期を遅滞す
ることは、非常に大きな信用失墜となる。更に、在庫や配送人員等を
確認しないで「只今納品します」と言い訳をして遅滞を繰り返すと、
二重の信用失墜になって注文も減るだろう。現在、宅配会社や食材・
建材・部品等卸会社の業績を見て分かることは、業績良好な会社は納
期を確実に守っていることである。