■■ Weekly Fax News 781 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 少額投資非課税制度『NISA』パンフ ― 国税庁 」
(2)「 接客言葉の行き違い 」
―――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――
◆「 少額投資非課税制度『NISA』パンフ ― 国税庁 」◆
―――――――――――――――――――――――――――――――
国税庁はこのほど、平成26年度から始まるNISA(少額投資非
課税制度)に関し、制度の概要を取りまとめたパンフレットを発行し
た。
NISAは、証券会社等の金融商品取引業者に非課税口座を開設し、
非課税管理勘定を設定した20歳以上の居住者等を対象に、非課税口
座内の少額上場株式等に係る配当所得及び譲渡所得等を非課税とする
措置。1管理勘定における非課税期間は最長5年、年間100万円ま
でが対象であるが、各年分ごとに管理勘定を1つずつ設定できるので、
5年間で最大5つの勘定を持つことができる。従って、非課税投資総
額は最大500万円。非課税となるのは、口座を開設する証券会社等
を経由して交付される上場株式、上場新株予約権付社債、公募株式投
資信託の受益権等が対象で、それらの発行者から直接交付されるもの
は課税扱いとなるので注意が必要である。
非課税期間終了後は、同一の口座内の新たな勘定、あるいは特定口
座・一般口座への移管が可能。非課税口座開設の申請は、今年10月
1日から受け付けられる。なお、NISAの導入と同時に、いわゆる
10%軽減税率の特例措置は廃止され、26年1月1日以後は本則税
率の20%が適用されることとなっている。
―――――――――――――――――――――――――――――――
◆「 接客言葉の行き違い 」◆
―――――――――――――――――――――――――――――――
神坂次郎著『靴をはく侍』にこんな場面がある(中公文庫「奇妙な
侍たち」所収)。紀州藩士・宇磨谷欣介は面会日に支配頭の関谷弾正
から「して、おぬしなにが得意じゃな」と聞かれ、「て、てまえはほ
らをふきまする!」と答えてしまった。怒った弾正は白扇で欣介の横
っ面を張り飛ばした。「法螺貝を吹く」を「ほら吹き」と勘違いされ
た(後に欣介は戦陣で法螺貝を吹く役に就く)。さて、接客言葉も注
意深く使わないと相手から誤解されたり、不愉快な印象を持たれたり
する。例えば、衣料品店等において、褒めたつもりで「お客様のよう
に体格の良い方は‥」と言ったところ、顧客の機嫌が悪くなった。ま
た店内で、顧客に「~様」を繰返したところ、「人前で名前を連呼し
ないでくれ。何度も~様と言われる程偉くない」と文句を言われた、
等。さらに接客教育後に見られるが、「恐れ入りますが」「失礼です
が」「お~」(接頭語)を使い過ぎて、「エー」「アノー」を連発し
て言葉の頃合いが訓練前より悪くなってしまうことがある。次のよう
な点に注意して接客言葉を使いたい。
(1)敬語等を正確に使う
(2)よく知らない言葉を使わない
(3)流行語・専門用語を無闇に使わない
(4)他人のことでも悪口を言わない
(5)褒め言葉(特に意味に表裏のある言葉)を慎重に使う。