■■ Weekly Fax News 807 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 保証人保護の方策の拡充 意見書を公表―日弁連 」
(2)「 見聞と体験とは大違い 」
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◆「 保証人保護の方策の拡充 意見書を公表―日弁連 」◆
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今回の意見書は、保証契約に関する書面によらない単なる合意によ
る弊害防止をさらに徹底するものとなっている。すなわち、(1)個
人保証の制限(第三者保証の原則的禁止)(2)保証契約締結時の説
明・情報提供義務(3)主たる債務の履行状況に関する情報提供義務
(4)保証人の責任の制限、の各規定を提案する。このうち、(1)
については、貸金等債務を主たる債務とする保証については、原則自
然人は保証人になれない。主債務者が破綻すると保証人も破綻し、場
合によって自殺に追い込む等無償かつ好意で保証した者への人道上問
題があるからである。(2)は、事業のために債務を負担する者がそ
の債務の保証を委託するとき、委託する保証人に対し、①主債務者の
収入及び現在の資産、②主債務者が当該債務以外に負っている債務の
有無、額及び履行状況等を説明しなければならない。保証人となろう
とする者が、リスクを十分に認識しないまま保証契約を結ぶことに鑑
みた措置である。(3)は、保証人は主債務の分割払いの状況を知ら
ず、思いもよらない多額の請求を受けることのないようにする配慮で
ある。(4)は、保証契約が成立する場合でも、往々にして保証人の
責任が過酷になることに対する配慮である。具体的には、保証限度額
の設定である。
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◆「 見聞と体験とは大違い 」◆
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先日、関東地方に驚くほどの大雪が降り、筆者が住む町にも約1メ
ートルの積雪があった。翌日から4日間電車が止まって通勤に難儀し
たが、一番の驚きは見聞と体験とは大きな違いがあることだった。何
度か真冬の雪国を訪問したことがあるが、旅人の見聞と地元生活者の
困難さは全く違うことに気づいた。旅人は、ただ交通機関の遅れを心
配する程度で済む。しかし、地元生活者は雪の始末をしたり、食糧確
保や農作物損害等に悩んだりしているのである。
このような違いは、商売においても見られる。例えば、筆者はたく
さんの商店等を見聞してその改善指導を依頼されてきた。実は外部の
者が見聞しているのは商売のほんの一部分で、日常的に商店を運営し
てみなければ分からない仕事の苦労がたくさんあるのではなかろうか。
商店同士や隣近所との付き合い、商売上出るたくさんのゴミ処理、仕
入の心理的駆け引き、日々持ち込まれる苦情処理、毎月来る資金繰り
の苦悩、仕事に慣れたと思うと辞めてしまう従業員等、挙げたらいく
らでもある。物事を知る上で見聞は非常に重要かつ有効であるが、表
面の観察だけでは不十分である。例えば店主との雑談で、店主がフト
漏らす苦労話や仕事上の愚痴等の中に解決のヒントが隠れていること
も多くある。