■■ Weekly Fax News 810 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 従業員の守秘義務 ― 必要なルールの再確認 」
(2)「 創業は易く守成は難し 」
―――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――
◆「 従業員の守秘義務 ― 必要なルールの再確認 」◆
―――――――――――――――――――――――――――――――
就労の際に思わぬ機密事項を知ることがある。通常、機密に関わる
ような業務については、就業規則での定めや別途の守秘義務契約を締
結することが一般的だ。
しかし、飲食店やショップの店員が芸能人の来店や、その同行者な
どといった情報をネットにアップするという行為が頻発するなど、働
く側の意識は必ずしも高まっていない。原則的な対策として、規則作
成は当然のことだが、どこまでが守秘すべき情報なのか、漏洩させる
手段とはどのようなものかを具体的に明示しておいた方がいいだろう。
来店者などの顧客情報をSNSなどへ投稿することや部外者に漏らす
ことを禁止するといった条項をつけておけばリスクも減少する。週刊
誌等で話題の女性科学者についての記事をよく見かけるが、記事には
ホテルに併設されたショップの店員の証言なども掲載されている。本
当に店員が顧客についての情報をマスコミに漏らしたとすれば、本来
的には極めて問題のある行為と言えるだろう。ましてや、その結果、
対価を受け取っていたとなればますます悪質ということにもなる。思
わぬところから情報が漏れ、その結果、企業に大きなダメージを与え
ることもあり得る昨今、自社における守秘義務についての規則を再確
認してみてはどうだろうか。
―――――――――――――――――――――――――――――――
◆「 創業は易く守成は難し 」◆
―――――――――――――――――――――――――――――――
新しく事業を始めることも大変であるが、軌道に乗っている事業を
維持していくことも難しいものである。二宮金次郎の譬え話に、守成
は「器に水を満たして、これを平らに持っておれと命じられたような
もの。持つ人は疲れるか、空腹になるか、永く平らに持っている事は
出来ないのと同じ」とある(出典:二宮翁夜話)。この通りだろう。
では、創業が易しいかと言うと、ここ10年、日本の開業率は5%前
後で、米英は10%台である。平成25年6月に、「日本再興戦略」
という成長戦略を閣議決定したが、開業率・廃業率を10%台にして
開業率が廃業率を上回るようにする目標を立てた。しかし、この目標
の達成は容易ではない。そこで、開業率・廃業率を高める下地作りと
して、次の施策を考えてみた。
(1)創業の際の借入金は極力担保や保証人を求めない
(現在、無担保無保証人の公的資金はあるが限度額があまり大き
くない)
(2)開業や廃業を躊躇する理由の一つに、失敗した時の社会的な信
用低下がある。国の産業育成広報や金融機関の信用評価基準見
直し等によって、過去の負の評価よりも将来の有望性を重視す
る方針を打ち出す
(3)廃業の清算資金や知識が不足して一日延ばしになるケースがあ
るので、創業支援と同様に廃業にも積極的支援を行う。