■■ Weekly Fax News 269 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 契約書等の印紙税 ― 貼り誤ったら還付手続きを 」
(2)「 素直な人 」
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◆ 「 契約書等の印紙税 ― 貼り誤ったら還付手続きを 」 ◆
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4月は年度替りで契約の更改等が行われることが多いが、その際、
取り交わす契約書に貼付する印紙税の取扱いに注意しなければならな
い。
請負契約書等は、金額の多寡によって、印紙税の金額も高額になる。
例えば、請負に関する契約書で「契約金額の記載のある契約書」に貼
付する印紙税の税率は、契約金額が100万円以下なら1通につき2
00円だが、契約金額が1千万円を超え5千万円以下のものとなると
印紙税は2万円に跳ね上がる。この位から上の金額になると、文書に
印紙を貼付してから印紙の貼り間違いをしたことに気づいた場合には、
当然、印紙税の還付手続きが必要になってくる。税務の取扱いでは、
印紙税の還付手続について、「印紙税の過誤納金のうち、印紙の貼り
付け、税印又は納付印の押捺の方法によったものについて還付を受け
ようとする者は、文書の種類、納付税額、過誤納税額等の所要の事項
を記載した印紙税過誤納確認申請書を、過誤納となった文書の作成地
(納税地)の所轄税務署長に提出するとともに、その際、過誤納とな
った事実を証明するためのものとして、印紙を貼り付け、税印を押し、
又は納付印を押した過誤納の文書、印紙税を過誤納付したことを証す
る領収書等を提示して、その過誤納の事実の確認を受けなければなら
ない」としている。
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◆ 「 素直な人 」 ◆
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取引先の社員たちと読書談義をしている時のこと、「俺は本を読む
といらいらする。勝手なことを書いていても反論が出来ず、大抵途中
で放り出す」という社員がいた。
後でその社員の直属上司から、「あの社員は、何か教えても、仕事
を命じても必ず反論する。注意すると、一日ふくれている」という話
を伺った。職場成績が悪く、同僚やお客様とのトラブルが多いという。
中堅企業の経営者などと話していて、時々驚くことがある。当方の
話を聞きながら、必死にメモを取っているのである。どんな小さな情
報でも聞き漏らさないようにしている。こちらもつられて、正確に伝
えられるように真剣に話すことになる。その態度に感激して、出し惜
しみせず最大級の情報提供に努めることになる。
仕事や日常生活において、自分の能力だけで出来ることは、全体の
1割もないであろう。9割以上のあらゆる助けがあって、「独立した
生活」が可能になるのである。独立心とは、人の助けを素直に受け入
れた後に生まれるものである。
素直な態度で対応できない成人は、外見は意見が多いようでいなが
ら、本当の自我が確立していないのかもしれない。性能の良い機械が
静かなように、成長を続ける人は穏やかで素直な心を持っている。