■■ Weekly Fax News 272 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 確定申告期終了後1ヶ月が経過
― 申告ミスに気づいた時の手続 」
(2)「 富と人の集まるところ 」
―――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――
◆ 「 確定申告期終了後1ヶ月が経過
― 申告ミスに気づいた時の手続 」 ◆
―――――――――――――――――――――――――――――――
平成14年分所得税の確定申告期が終了して1ヶ月以上が経過して
いるが、申告内容に誤りがあることや申告するのを忘れていたことに
気づいたときには、必要とされる手続を早急に行うことが大切だ。
先ず、税額を多く申告していたことに気づいたときは、どうするか。
この場合は、「更生の請求」をして正しい税額に直してもらうことが
できる。この更生の請求ができる期間は、原則として、確定申告期限
から1年以内である。(平成14年分所得税の期限は、16年3月1
7日、同消費税は16年3月31日)。税務当局では、更生の請求手
続について「税務署又は国税庁のホームページに用意してある『更生
の請求書』に、既に申告した金額と訂正すべき金額などを記入して、
所轄の税務署に提出してください。税務署が請求内容を正当と認めた
ときは、納め過ぎの税金を還付します」と言っている。一方、税金を
少なく申告していたことに気づいたときには、「修正申告」をして当
初申告額との差額を納めなければならない。税務当局は、修正申告に
ついて「修正申告はなるべく早めに。遅くなるほど延滞税の日数が増
えるほか、税務署の調査を受けた後で修正申告したり、税務署の更生
を受けたりすると、過小申告加算税又は重加算税がかかります」とし
ている。さらに、申告を忘れていたときには、延滞税を添えて期限後
申告をすることになる。
―――――――――――――――――――――――――――――――
◆ 「 富と人の集まるところ 」 ◆
―――――――――――――――――――――――――――――――
商売人との雑談でよく話題になることに、「どうすれば金持ちにな
れるのか」というものがある。それぞれ見解があるが、どうも全員納
得いく原則がなかなか出てこない。そこで、筆者は貧乏になる原理原
則から話すことにしている。二宮尊徳(金次郎)の理論に共感して受
け売りするものである。
まず、「貧乏になる」原理である。人には、やるべき分相応の仕事
(勤苦と言う)と享受することが許される分相応の楽しみ(好楽と言
う)がある。勤苦を分相応よりも少な目に果たし、好楽を分相応より
多めに享受すれば、誰でも貧乏になる。
次に、「金持ちになる」原理である。勤苦を分相応よりも多めに果
たし、好楽を分相応よりも少なめに享受すれば、誰でも金持ちになれ
る。この多め、少なめは100を基準に、99と101のように僅か
な差である。 人の集まるところも同様で、勤苦(例えば、義務以外
の仕事をする、他人に施しをするなど)を分相応よりも多めに果たす
ところに人は集まるようだ(人徳という)。
吉田兼好も『徒然草』の中で、知り合いになりたい人として、「医
者、よく物事を知っている人、よく物をくれる人」を挙げる。分相応
以上の勤苦を果たすという、自発的な奉仕心を持った人(店舗、会社
と言ってもよい)は、誰からも歓迎されるのだろう。