■■ Weekly Fax News 278 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 日本経団連調査 ― 昨年の賞与は夏・冬とも減少 」
(2)「あと」が決め手
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◆「 日本経団連調査 ― 昨年の賞与は夏・冬とも減少 」◆
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(社)日本経済団体連合会はこのほど、会員企業など2,148社
を対象にした2002年夏季・冬季「賞与・一時金調査結果」を公表
した(回答336社)。
それによると、組合員平均の2002年夏季賞与支給額は69万1,
735円、冬季賞与は71万2,524円。対前年度比は夏季がマイ
ナス5%、冬季がマイナス4.5%。
役付非組合員の場合、夏季賞与122万8,840円、冬季賞与1
24万7,899円で対前年度比は夏季マイナス5.6%、冬季マイ
ナス4.4%となっている。
組合員の状況を産業別に見ると、夏季賞与では製造業が対前年度比
マイナス6.4%、非製造業マイナス2.8%となっており、冬季賞
与は製造業マイナス4.7%、非製造業マイナス4.2%となってい
る。
また、考課査定の幅については、組合員で「±20.1%~30.
0%」とする企業が15.7%と最も多く、次いで「±5.1%~
10.0%」が多かった。査定幅が±5%以内はわずかに12.9%
で、査定によりかなりの格差がつくことがわかる。なお、役付非組合
員で最も多かったのが「±20.1%~30.0%」で24.4%を
占めた。
なお賞与総額(原資)の決定に際し、「業績リンク方式」を取り入
れている企業は30.2%であった。
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◆ 「あと」が決め手 ◆
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本を読むとき、筆者はまず「あと書き」から読む。経験上、「まえ
書き」よりも「あと書き」の方がおもしろいからだ。「まえ書き」は
礼儀正しく、本文への儀式のようなものであるが、「あと書き」には
筆者の本音やこぼれ話が書いてあることが多い。
人の交際も、これに似ている。例えば、何か頼みごとに来るときは、
大抵の人が丁寧な態度をするものである。ところが、終了後のお礼と
なると、人により区々である。お礼の電話やハガキなどをすぐ寄こす
人、お礼を言いにわざわざ訪ねてくる人、全く音沙汰無い人など、本
当に区々だ。当然、全体の印象は、あとの態度で決まる。
人との付き合いが始まるかどうか、継続するかどうかも、知り合う
まえよりも知り合ったあとの態度が決め手になるようだ。会議やパー
ティーで出会ってどんなに親しく話しても、終了後音信不通では交流
の発展はない。名刺交換後、直ちにハガキを下さる方が稀にいるが、
心から敬服する。
筆者の知り合いで、知り合ったあと直ちに、会合の席などで話題に
なった資料や本を送る習慣のある経営者がいる。その人の人脈の豊富
さは驚くほどである。
花木は植えることよりもあとの手入れが大切のように、人との付き
合いも知り合ったあとの配慮が決め手になるものだ。