■■ Weekly Fax News 282 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 自動車税の軽課措置 ― 16年度の1年間 」
(2)「 経営のスランプ 」
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◆ 「 自動車税の軽課措置 ― 16年度の1年間 」 ◆
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平成15年度税制改正で「自動車税」について、二つの改正が行わ
れている。
その一つは、「排出ガス及び燃費性能に優れた環境負荷の小さい自
動車について自動車税の税率概ね50%軽減する」というものである。
軽課の対象になるのは、「低公害車」と「☆☆☆(最新排出ガス規制
より75%以上性能がよい自動車)かつ低燃費車(LPG車を含む)」。
これまで、軽課の対象とされていた「☆☆かつ低燃費」と「☆かつ低
燃費」は、対象外になる。また、規制値をクリアしている中古車の取
得や低公害車として名を馳せているハイブリット車も今回の軽課対象
にはならない。財務省は、このことについて「中古車を取得しても軽
課対象にならないのは、世の中に環境負荷の小さい車を普及させるの
が本税制の目的だからです。また、低公害車からハイブリット車が除
かれているのは、ハイブリット車は他の低公害車(電気自動車・メタ
ノール自動車・天然ガス自動車)と異なり、既に台数も多く、かなり
一般化していること、軽油を使用するハイブリット車には環境負荷の
大きなものの存すること等を考慮し、一般の自動車と同様に重・軽課
を行うこととしたためである。」と説明している。なお、15年度改
正におけるこの軽課措置は、平成15年度に新車規制登録された対象
車について、16年度の1年間適用される。
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◆ 「 経営術十八番 」 ◆
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受験生やスポーツ選手が不振になると、「スランプでねえ」などと
言う。スランプの意味をよく考えると、それまで調子良かった人が一
時的に悪くなることである。元々悪かった会社の経営が、さらに悪く
なってもスランプに陥るとは言わない。
本来のスランプには、いろいろな原因がある。例えば、会社の成長
であれば、発展期から安定期にに入る時の現象である。差別化された
サービスなどによって起業し、時流に乗れば売上高が前期比3割、5
割の上昇は当たり前、従業員も次々に入社して日々の仕事が新鮮であ
る。
ところが、一定のレベルに達すると、上昇率が小幅になり(例えば
同じ1の上昇でも1 →2よりも100 →101の上昇率はずっと低
い)、成長に停滞を感じるようになる。
人は全速力で走って、多少余裕を感じて後を振り返った時にスラン
プに陥ることがあるそうだ。安定を感じて、ふと退屈を感じた時と言
ってもよい。技術や知識の習得などにおいて、最初は砂が水を吸い込
むようであっても、ランクが上がるにつれて、次第に向上度が落ちる
ことがあるものだ。
本来のスランプになったということは、一定レベルに到達したこと
を意味する。スランプ時の成長は、上昇率にこだわらず、小幅な前進
に満足する心掛けが大切である。