■■ Weekly Fax News 285 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 今夏の平均連続休暇日数は8.7日 」
(2)「 明日ありと思う心 」
―――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――
◆ 「 今夏の平均連続休暇日数は8.7日 」 ◆
―――――――――――――――――――――――――――――――
もうすぐ夏休みである。夏休みというと、なんだかワクワクして楽
しみがいっぱいという子供のころのイメージがあるが、大人の夏期休
暇は、毎日一生懸命働いている代償とともに、家庭サービスなる義務
的な調べも裏にひそむ。ともあれ、仕事を休めることはいいことだ。
厚生労働省の調査(回答数1188社)では、今夏の平均連続休暇日
数は8.7日だそうだ。
夏季連続休暇とは、7月1日から8月31日までの2カ月間におけ
る連続した3日以上の休日・休暇をいう。連続休暇の実施を予定して
いるところは回答社全体の81.6%にあたる970社で昨年より3.
0ポイント増えた。製造業(93.3%、対前年比1.7%増)、非
製造業(70.3%、同4.4%増)ともに増加しており、製造業で
は9割を超える企業が連続休暇の実施を予定している。
連続休暇実施予定企業の平均連続休暇日数は8.7日だが、昨年の
実績(7.8日)を0.9日上回る。製造業が9.9日(昨年8.9
日)、非製造業が7.2日(同6.4日)となっている。7日以上の
連続休暇の実施を予定している企業は、実施予定企業全体の73.6
%にあたる714社で、昨年(54.8%)よりも大幅に増えた。1
0日以上は32.8%の318社で、こちらも10.3ポイントも増
えている。
最も長い連続休暇の日数は25日で、1社が予定している。ほとん
ど1ヵ月に近い。うらやましいというか、そんなに長く休んで大丈夫
なの?と心配だが、わが国の企業もヨーロッパ並みの長期休暇をとる
ところが出てきたのだ。うんざりするような暑さの中で働くよりも、
十分に休養してエネルギーを蓄えたほうが全体として効率的だと思う
が、社会全体がそのような傾向にならなければ難しい。1ヵ月休みが
あたりまえという時代は来るのだろうか。
―――――――――――――――――――――――――――――――
◆ 「 明日ありと思う心 」 ◆
―――――――――――――――――――――――――――――――
親鸞の歌に、「明日ありと思う心の仇桜、夜半に嵐の吹かぬものか
は」という意義深いものがある。一日延ばしにしているとチャンスを
失うという戒めである。
経営者と経営改善策の相談中によく聞く言葉に、「いずれ景気が回
復したら始めましょう」「その計画は来年度に考えましょう」という
ものがある。このような発言が癖になっている経営者は、景気回復し
ても翌年度になっても大抵行動を起こさないものだ。
他方、実行力のある経営者は違う。「その企画は良い。すぐ始めよ
う」と言って、あちこちに声を掛け始める。むしろ、こちらが「まず
実施の計画とプログラムを作りましょう」と抑えることがある程だ。
今日のように景気が低迷していると、技術の進展や消費者の嗜好変
化まで遅く感じる。しかし、意欲的な企業は生き残りをかけて懸命に
技術革新に取り組んでいるので、むしろ進展は加速しているのである。
毎日必死に走っていても脱落する程である。
成功法則に、「物事を真剣に考え、やると決意したことをすぐ実行
することは苦しいこともあろうし、失敗するかもしれないという不安
もあろう。しかし、どんな立派な決意も翌日になれは、大抵色褪せて
実行の意欲が減退するものだ。」