■■ Weekly Fax News 289 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 住基ネット『 第2次稼働 』スタート 」
(2)「 天候不順と経営アイデア 」
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◆ 「 住基ネット『 第2次稼働 』スタート 」 ◆
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何かと物議を醸した住民基本台帳ネットワークシステムであるが、
この8月25日から第2次サービス(第2次稼働)が開始され、本格
稼働が始まった。
第2次稼働では、希望すれば、住民基本台帳カードが交付され、こ
れを使うことによって、全国どこの市町村でも住民票の写しが取れ、
転入等の手続が簡単にできるようになるという。発行される住民基本
台帳カードは、2種類ある。「顔写真なし、氏名のみ表示」のものと
「顔写真付き、生年月日、性別、住所の表示」があるものである。発
行手数料はいずれも500円程度。このカードは、IC回路付きで、
発行から10年間有効である。
発行してもらうには、申請用紙を窓口に提出するか、郵送すること
でOKだ(写真付きを希望する場合には、6か月以内に撮影した顔写
真(縦4.5㎝×横3.5㎝正面、無帽、無背景)が必要。
申請後、1~2週間で「通知書類」が届くから、同封の回答書に必
要事項を記入のうえ、窓口に行き、運転免許証、健康保険証等を提示
し、本人確認を受ければカードが手渡される。その際、暗証番号の設
定が行われる。本人以外でも交付されないこともないが、その場合に
は、別の書類が必要になる(写真付きは、本人だけ)。
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◆ 「 天候不順と経営アイデア 」 ◆
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平成15年の夏は天候不順である。ビール・冷菓やエアコンの売上
が低迷し、レジャー関連施設や旅行業等は大変厳しい。
このような業界の景気が天候に左右されることは誰も分かっている
が、決め手になる対策は簡単ではないようだ。筆者にも良いアイデア
があるわけではない。無い物ねだりかもしれないが、天候不順による
悪影響を緩和する手段は無いのだろうか。
昔は冷夏等によって農作物が不作になると、即飢饉という生き地獄
が待っていた。現代の天候不順よりずっと深刻だった。決め手になる
対策ではなかったが、例えば農業ならば冷夏にも強いひえ・あわ等を
一定割合耕作していた。一種のリスク分散だ。
そこで、誰かが取り組んでいるかもしれないが、「冷夏でも売上が
全く落ちないビールの研究」とか、「天候不順でも旅行者が増えるツ
アーの研究」とかを真剣に検討する人(会社や大学)はないのだろう
か。思い切って言えば、国や会社が懸賞金を出してアイデアを募集し
ても良いのではないか。
天候不順によって、商品・サービスの相場や売れ行きが大きく左右
される。国を挙げて、今以上にアイデア創出に力を注ぐべき時なので
はなかろうか。気象はコントロール出来ないが、悪影響を緩和するア
イデアはたくさん見つかると確信している。