■■ Weekly Fax News 299 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 会社法制の現代化要綱試案 ― 財務省が公表 」
(2)「 まめに働く人 」
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◆ 「 会社法制の現代化要綱試案 ― 財務省が公表 」 ◆
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法務省民事局参事官室はこのほど、「会社法制の現代化に関する要
綱試案」を公表した。
「要綱試案」では、片仮名文語体で表記されている商法第2編と有
限会社等の各規定を平仮名口語体に直すとともに、商法特例法等をも
加えて、「会社法(仮称)」という1本の法律にまとめる考えを示し
ている。
さらに、「会社法制の現代化」にふさわしい内容の実質的な見直し
も行うこととしている。
「要綱試案」によると、株式会社と有限会社の規律の一体化が図ら
れる。さらに、譲渡制限株式会社について、現行の有限会社の機関に
関する規律に相当する規律の選択も認める。これにより、取締役会が
設置されないこと、取締役は一人で足ること、監査役の設置は任意と
なることなど、機関が大きく簡素化される。
最低資本金は、(1)株式会社を有限会社と同様の300万円に引
下げ(2)株式・有限ともに引下げ(3)規制を設けないという3案
が提示された。
このほか、取締役の責任の見直し、会計監査人の代表訴訟対象化な
どが行われる。
法務省では、同試案に対するコメントを12月24日まで求めてい
る。
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◆ 「 まめに働く人 」 ◆
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「まめ」という言葉は、豆が転がるように健康で、惜しみなくよく
動き回るという意味である。
会社の社長というと、一般にイスにゆったり座ったのんびりしたイ
メージを描くが、実は大抵の社長は相当動き回っているものである。
少なくても、中小企業の社長はそうである。
ある中堅企業の研修会講師を引き受けたとき、駅まで迎えに来た人
がその会社の社長と分かり驚いたことがある。会場に着くと、司会進
行も兼ね、従業員に講師の紹介や研修テーマの目的などを説明してい
た。さらに感激したのは、研修会の翌日にその社長から直筆の礼状が
来たことだった。
面識のある社長を基準にすると、優良企業の経営者はまめに働く人
が多い。まめに出かけて人と合う、まめに会合に出る。まめに手紙な
どを書く(電話、Eメールでもよい)、まめに部下と話す、まめに本
を読むなどである。まさに、体と心が一箇所に滞ることなく、豆のよ
うに動きが軽やかである。
素直な社長は成功する人が多いという。このような人は、良いと思
ったこと(又は必要と思ったこと、意思決定したことなど)は直ちに
行動に移せるのかもしれない。無闇に疑ったり、一日延ばしにしたり
しない、まめに行動する社長は報われるようだ。