■■ Weekly Fax News 307 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 大手企業の年末賞与 ― 製造業では3.89%のアップ 」
(2)「 『 出来る理由 』を探す 」
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◆「 大手企業の年末賞与 ― 製造業では3.89%のアップ 」 ◆
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(社)日本経済団体連合会はこのほど、大手企業に係る2003年
年末賞与・一時金の妥結結果を公表した。調査対象は、主要22業種
・大手293社である。
それによると、妥結額は総平均で802,481円で、2002年
末(789,778円)に比べて、1.61%の増加となった。また、
製造業・非製造業別にみると、製造業平均では772,831円で3.
89%のアップ、非製造業は868,143円で2.98%のダウン
となっており、製造業の業績回復基調を裏付ける結果となった。業種
別に妥結結果をみると、金額で最高は食品で947,634円(増減
率は+0.74%)。以下、JR947,547円(△1.99%)、
自動車919,671円(+4.76%)、民鉄814,816円
(△5.74%)と続く。
逆に車両が512,463円と最も低かったが、それでも5.78
%アップ。次いで印刷の516,925円が低く、5.04%のダウ
ンであった。
一方アップ率の最高は電機で、8.11%の増加(金額は705,
101円)。以下、ゴム(+6.90%・735,019円)、鉄鋼
(+6.16%・533,477円)と続く。逆に減少率の高かった
のは非鉄・金属で8.45%のダウン(656,500円)。次いで
前出の民鉄、印刷がダウン率が高い。
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◆ 「 『 出来る理由 』を探す 」 ◆
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年賀状の中でおもしろい文を見た。「人は理想を失ったとき初めて
老いる」
経験上、理想や明確な目標を持って何かに挑戦しているうちは後を
振り返らない。たとえ前進は遅くても、少しは目標に近づいている。
このような時の人間は、他人からも若々しく見えるのではなかろうか。
人がエネルギーを失ったとき(精神的に老いるとか、事業意欲を無
くすとか)、気がつくと必死に「出来ない理由」を探しているもので
ある。例えば、将来性のある事業を発見しても、「将来は有望である
が、資金とノウハウが無い」と考えてしまう。意欲があるときは、「
資金とノウハウは無いが、将来は有望である」と前向きに考えられる。
筆者は課題(問題)を抱えたとき、解決技法として、解決法よりも
まず「出来る理由」を探す。小さいことでもいいから、なるべく多く
の出来る理由を書き並べる。解決出来るという自信も涌き、解決法の
アイデア創出に意欲的に取り組める。うまく解決しないと悩んでいる
人は、一般に出来ない理由ばかり探す傾向があるようだ。
新年に当たり、新しい挑戦課題をお持ちの方が多かろう。しかし、
取り組む前に出来ない理由を探すよりも、出来る理由から探したいも
のである。「出来ないと思った人は出来ない。出来ると思った人が出
来る」