■■ Weekly Fax News 321 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 ワンルームマンション税 ― 総務省が同意 」
(2)「 遠くを見る 」
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◆ 「 ワンルームマンション税 ― 総務省が同意 」 ◆
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総務省は東京都豊島区の「狭小住戸集合住宅税(ワンルームマンシ
ョン税)」について同意した。
同税を導入する豊島区の条例は、平成15年12月9日に開かれた
豊島区議会本会議で可決されていたが、施行するには、総務大臣の同
意が必要とされていた。その同意が得られたため、豊島区では、平成
16年6月1日から施行する見込み。同区では、ワンルームマンショ
ン税の導入について「この税は、狭小な住戸を有する集合住宅の建築
を抑制し、得られた税を良好な住宅供給の支援に投入することによっ
て、ゆとりある住環境を実現しようとするものである。区内の最近の
世帯構成は、全世帯のうち、単身世帯が約56%という偏った状況に
なっている。一方、区内の住宅で30㎡未満の共同住宅の占める割合
は約40%と、23区で最も高くなっている。偏った世帯構成の背景
には、居住したくてもファミリー世帯向けの住宅が少ない、という住
宅事業が反映されている。そこで、一定戸数以上の狭小な住宅を有す
る集合住宅を建築しようとする建築主へ課税することとし、そのよう
な集合住宅を建築すると、建築主の負担が重くなるという状況を作り
出すことで、1戸当たりの面積がより広いファミリー世帯向けの住宅
を供給できるように誘導するのが狙いである。」と述べている。
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◆ 「 遠くを見る 」 ◆
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『幸福論』を書いたアラン(フランスの作家)は、憂鬱な人に「遠
くを見ること」を奨めている。人は夜空の星や水平線を観るとき、く
つろぎを得るものである。そのとき、思考も自由になるものである。
熱心に商売をしていると眼前の問題解決に集中するし、必要なこと
でもある。ところが、視野が狭くなって、将来や商売全体が見えなく
なる可能性がある。特に、物事にこだわる性格の人は、一つ未解決な
ことがあると前進できなくなって憂鬱になる。
モザイク画は近くで見ると模様が分からない。どんな模様や絵であ
るかは離れて見ないと判定出来ない。商売のヒントなどは、日常の仕
事から離れて、旅行に行った時などにフトひらめくことがある。
人が大きな決断に迷ったとき、夜空を眺める、屋上に上ってみる、
海を見に行くなどは、よくする行動である。近くの物から目を離すと、
恐らく思考が自由に働いて、リラックス出来るのであろう。「病気は
忘れることによって治る」と言われるが、治そうと病気ばかり見つめ
ているうちは、体や精神の安定がやって来ないのかもしれない。世の
中の変化が年々早くなっている。時々目先の事から離れて、ゆったり
と全景の見える遠くから眺めたいものである。遠くを見て、心のやす
らぎを楽しもう。