■■ Weekly Fax News 325 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 確定申告の誤りに気付いたら ― 早めの対処が必要 」
(2)「 変化を捉える行動 」
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◆ 「 確定申告の誤りに気付いたら ― 早めの対処が必要 」 ◆
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平成15年分の所得税確定申告期限(3月15日)から2か月が経
過しているが、税額の過大、過小申告や無申告に気が付いたら、直ち
に手続をとることが望ましいとされている。そこで、過大申告のの対
処、過小申告の対処、無申告の対処の3ケースについて手続等をまと
めてみた。
【過大申告の対処】税額を多く申告していたことに気付いた場合
(適用できる控除の忘れ等)は「更正の請求」をすることになる。
「更正の請求書」は、税務署(国税庁のホームページ)で取れる。更
正の請求ができるのは、法定申告期限から1年以内。税務署はその内
容が正当であれば、納め過ぎの税金を還付してくれる。
【過小申告の対処】税額を少なく申告していたことに気付いた場合は、
「修正申告」をして正しい税額に修正する手続が必要になる。修正申
告書に既に申告した金額と修正すべき金額等を記入して税務署に提出
し、差額の税額を同時に納付することである。なお、差額の税額につ
いては、法定期限の翌日から納付する日までの延滞税が課せられる。
【無申告の対処】確定申告をするのを忘れていたことに気付いた場合
は、「期限後申告」を行うことになる。期限後申告は何時でもできる
が、申告する際に納めるべき税額を同時に納付しなければならない。
この税額には、無申告加算税と延滞税が課せられる。
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◆ 「 変化を捉える行動 」 ◆
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流行や科学技術の変化が速くなっている。今月売れている商品が来
月も売れるかどうかは分からない。変化に気がつかず、少し油断をし
ていると不良在庫を抱えることになる。
ところで、この「変化を捉える」ことは容易ではなく、大抵は相当
の時間が経過した後でないと気づかないものだ。大勢の人が気づいた
ときは、撤退や参入のタイミングを失っているかもしれない。
成功している経営者を観察して気づくことは、変化を捉えることに
敏感であるということだ。しかも、受身で捉えるのではなく、積極的
に行動して掴む努力をしている。
世の中の変化や動向は、自分が静止しながら眺めても気づくもので
はない。電車に乗っているときに発見したことだが、風景は自分が立
ち止まって見ていても、それ自体動くものではない。電車に乗って
(つまり自分の方が動く)、次々に現れる風景を眺めると、変化する
風景を観察出来るのである。
例えば、何か目的意識を持って、商店街やデパート等へ行ってみる
と良い。顧客の交通手段は車か徒歩か、どんな業種が増えているか減
っているか、高齢者(または若者)が増えているか減っているか、何
か珍しい店舗や商品があるか等である。
変更や動向は、自分が行動することによって気づく可能性が高まる
ものである。