■■ Weekly Fax News 335 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 16年上半期の企業倒産 ― 件数・負債ともに前年下回る 」
(2)「 言葉とやる気 」
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◆ 「16年上半期の企業倒産 ― 件数・負債ともに前年下回る」 ◆
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東京商工リサーチのまとめによると、平成16年上半期(1月~6
月)の全国企業倒産(負債総額1000万円以上)は、件数が7,0
72件、負債総額が4兆1,642億8,500万円であった。
前年同期に比べると、件数(前年同期は8,786件)で19.5
%の減少、負債総額(同6兆3,898億5,700万円)で34.
8%の減少と、いずれも大幅に減少していることがわかった。ただし、
負債総額は、上半期比較で、戦後8番目にランクインしている。地区
別に見ると、中国地方の倒産件数が前年同期を32.59%下回って
おり、減少率がもっとも高い。負債額の減少では、北海道が76.3
7%ともっとも高い減少率であった。原因別では、不況型倒産(販売
不振・赤字累積・売掛金回収難)が、前年同期比19.5%減の5,
408件となったものの、構成比は76.4%と過去最悪を記録した。
形態別では、法的中立が前年同期比4.4%減の3,232件、倒産
構成比は45.7%であった。このうち会社更生法や民事再生法・商
法に基づく会社整理といった再建型倒産は351件、消滅型倒産(破
産・特別清算)は2,881件であった。なお、上場会社の倒産は
「環境建設」など8件が発生、主な倒産企業は、太洋緑化(ゴルフ場・
負債額1,204億)、ジャパンデベロップメント(不動産開発・同
900億円)など。
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◆ 「 言葉とやる気 」 ◆
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事務機器関係の営業マンが来て、多くの「アドバイス」をして帰っ
た。「失礼ですが、管理状態は良いようですが、機能が時代に合いま
せん」「不愉快な言い方ですが、機能が取引先のレベルに比べて低い
機器です」
その営業マンは言葉遣いや物腰が丁重で、誠実で真面目そうに見え
たが、この調子では恐らく売れないだろうなと心配になった。本音を
言えば、「失礼ですが」と前置きしながら言う内容が大変不愉快に感
じたからである。しかし、ふと自分にも同じような思い当たることが
あって反省の心を持った。
経営指導を職務にしているが、時々経営者に言い辛いことを言わな
くてはならないことがある。決断に躊躇する経営者を叱咤することも
ある。「失礼ですが、社長に嫌われても必要なことは言いますよ」な
どと。
結果は大抵失敗であった。忌憚無く話してくれたと感謝されたこと
もあるが、次に会ったとき多くの経営者は機嫌が良くなかった。極端
な場合は、しばらく面会を避けるようになった人もいた。
特に経営者が考案した経営戦略などに対しては慎重に話すべきであ
ろう。どんなに説得しても、経営者の嫌がる事業や戦略はうまく行か
ないものだ。やる気を持たせるためには、不愉快な言葉は使わず、誉
め言葉を使いながら話すことが必要である。