■■ Weekly Fax News 342 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
（１）「 酒販自由化規制 ― 全国３７％の地域に 」
（２）「 不安解消の代行業 」
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◆ 「 酒販自由化規制 ― 全国３７％の地域に 」 ◆
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酒類販売の自由化促進にブレーキがかかっている。
平成１５年９月から、酒販の自由化がスタートしたが、同時に自由
化の逆風にさらされる既存の小売店に配慮し、酒販店の新規参入（酒
販免許の交付）を１年凍結する「緊急調整地域」の指定が行われてい
る。国税庁では、「『酒類小売業者の経営の改善等に関する緊急措置
法』及び同法施行令においては、税務署長は、法令で定められた要件
全てに該当する小売販売地域（原則として市町村が単位）を緊急調整
地域に指定することができ、緊急調整地域においては、酒類小売業免
許の付与又は他の地域からの酒類小売販売場の移転の許可は行っては
ならないこととされている」としている。平成１５年度に指定された
緊急調整地域は、９２２地域（全地域の約２７％）。このほど公告さ
れた平成１６年度の緊急調整区域は、全国３，３８３地域の３７．７
％に当たる１，２７４地域となっている。なお、「緊急調整地域」の
指定要件としては「当該地域における全年度の一種類小売販売場当り
の『平均小売販売数量』が、その前３年間（平成１２～１４年度）の
平均値に比べ１０％以上減少していること」等がある。
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◆ 「 不安解消の代行業 」 ◆
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家事・運転・掃除・引越サービスなどの代行業が盛んである。しか
し良く考えてみると、仕事というものは多かれ少なかれ代行的な要素
を持っているものである。
人の不安を引き受けて、それを解消または緩和させる代行の仕事も
ある。例えば、医者である。毎年罹る風邪のような病気でも、いつも
と症状が違う場合は、病院に行く人が多いものだ。大抵は「心配ない
です、単なる風邪ですね」と医者から言われて安心する。不安な心を
医者に預けるのである。医者は患者の不安解消を医療診断によって代
行しいてるようなものである。
人の不安を解消する代表的な仕事には、セキュリティー・防災・探
偵・生命保険・火災保険・救急・易占いなどがある。さらに、弁護士・
税理士・経営コンサルタントなどのような専門サービス業の職務には、
不安解消の代行機能が大きいものである。
例えば、経営コンサルタントの立地調査である。「ここに出店すれ
ば売上達成は８０％以上の確立です」と報告を受ければ、大抵の出店
者は不安を解消する。反面、コンサルタントは依頼者の不安の大部分
を引き受けることになる。コンサルタントも確立が１００％でない以
上、結果を見るまでは心配である。不安を引き受けることが、このよ
うな仕事の報酬源泉なのかもしれない。
