■■ Weekly Fax News 344 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 住宅取得の優遇税制 ― 不動産業界が『期限迫る』をPR 」
(2)「 ほめる上司、けなす上司 」
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◆ 「住宅取得の優遇税制 ― 不動産業界が『期限迫る』をPR 」 ◆
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税制の特典をPRして商売をする、その典型が不動産・住宅業界だ。
同業界はいま、「住宅取得資金贈与の特例の適用期限が2005年末
に迫り、住宅ローン減税も来年入居分から段階的に縮小されるなど、
マイホーム取得をバックアップしてきた優遇税制が転換期を迎える」
と新聞広告等で謳い、駆け込み需要の拡大を狙っている。
不動産業界等が喧伝している適用期限が2005年末に迫る「住宅
取得資金贈与の特例」は65歳以上の親から20歳以上の子供への生
前贈与した場合、生前に納めた贈与税を、親の死亡時に支払う相続税
から差し引いて計算するという制度である。この制度を選択した場合、
贈与税の非課税枠は2,500万円に拡大する。さらに、住宅取得資
金なら、1,000万円上乗せした3,500万円までが非課税枠と
なる。「通常の住宅取得資金等の贈与に関する特例」なら、非課税枠
は550万円であるから、この差は大きく、利用しない手はないとい
うわけだ、また、年末年の住宅ローン残高(上限5,000万円)の
1%を10年間にわたって毎年の所得税額から控除する「住宅ローン
控除制度」(最大500万円)は、2004年末までの入居が適用要
件になっている。それ以後の入居は、「控除額」が逓減するから、
「駆け込み」をお勧めしますという具合である。
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◆ 「 ほめる上司、けなす上司 」 ◆
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人は言葉によって、仕事の意欲や人間関係、健康状態や人生観など
まで変わるものである。いつも消極的なマイナス言葉を使ったり連想
したりしていれば段々悪い方へ進むし、積極的なプラス言葉を使って
いれば段々良い方へ進んで行くものである。
上司が部下に対して使う言葉も同様である。部下の長所を探してほ
めることを心掛けている上司は、段々期待通りの部下を育成して行く
ものである。多少誇大評価でも、上司からほめられて期待されれば気
分が良いものだ。快い言葉は健康まで増進する。
逆に、部下の不足の部分を探して欠点ばかり指摘している上司は、
やがて欠点だらけの部下のみを抱えることになるだろう。上司は、時
には部下を叱ることも大切であるが、日ごろの心掛けとしては、ほめ
る材料を見落とさないことだ。
部下を叱れない上司がいることが問題になるが、それ以上に困るの
が部下を的確にほめて認める言葉が出ないことである。
ほめる時は、必ず言葉にして伝えることである。例えば、「結局、
あなたはやり遂げると最初から確信していたよ」「あなたを見ている
と、地道な努力が一番であることが良くわかるよ」など。ほめる時は、
部下の努力・能力・性格・誇り・劣等感などに対して、思い遣りのあ
る言葉を使うことだ。