■■ Weekly Fax News 384 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 “事業承継”― オーナー社長のチェック項目30カ条 」
(2)「 高齢化社会の思い込みを捨てて 」
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◆ 「 “事業承継”― オーナー社長のチェック項目30カ条 」 ◆
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【チェック項目】
1 自分の引退年齢を決めている
2 自分の引退年齢を周囲に公言している
3 後継者の候補がいる
4 後継者に跡を継いでほしいと伝えてある
5 周囲に後継者が誰であるかを公言している
6 事業承継に前向きであることを後継者に確認してある
7 後継者に事業承継計画を説明してある
8 事業承継時の社員の処遇について社員に説明をしてある
9 自分の右腕に対し後継者社長就任時の処遇について説明してある
10 古株の社員に対し後継者への従順を指示してある
11 親族の処遇について対策を実行している
12 後継者とは常に本音で冷静に話し合っている
13 会社の経理財務について後継者に学ばせている
14 会社の資産負債担保連帯保証人について後継者に教えてある
15 会社の基幹業務について後継者に学ばせている
16 会社の総務、税務、法務について後継者に学ばせている
17 経営に関する理論的な学習を後継者にさせている
18 自分しかわからない勘定科目を整理している
19 人の見方、評価の仕方・判断基準を後継者に教えてある
20 自分の財産目録を作成してある
21 まだ解決していない問題のリストを作り毎月更新している
22 生命保険には必要保障額を確認し加入している
23 お金の使い方の判断基準について後継者に伝えてある
24 自分の過去の失敗談を後継者に伝えてある
25 購買、仕入のコツについて後継者に教えてある
26 自分の人脈を後継者に紹介してある
27 後継者を常に褒めるようにしている
28 後継者とつかず離れずを保つように気をつけている
29 後継者に潰しても構わないと伝えてある
30 自分のリタイア後の計画はすでに立てている
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◆ 「 高齢化社会の思い込みを捨てて 」 ◆
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明治5年12月2日の翌日は何日?当然、同年12月3日と思うで
あろう。しかし、正解は明治6年1月1日である。太陰暦から太陽暦
に変更した為である。知らないと明治の暦は連続してると思い込んで
いる。
昔の人が地球ではなく毎日太陽が回っていると確信していたように、
知識を持っていない事柄や深く追求しないものは間違った思い込みで
判断するものが多いものである。よく出される例であるが、「アラス
カで扇風機は売れない」「アフリカのある裸足の民族が靴を買うはず
がない」等も、思い込みによる間違った判断と言われる。「扇風機は
涼むためだけの機器ではない」「今は靴を履かない民族だからこそ、
利便性を啓蒙すればよく売れる」等という発想が必要だ。
日本の高齢化社会の到来も、以上と同じような注意が必要だ。近々
「暗い」高齢化社会がやってくると思い込んでいる人々が多いが、こ
れは思い込みによる間違った判断ではなかろうか。確かに、医療・介
護・年金問題等深刻な問題も多いが、日本の本当の発展が進む時代の
到来かもしれない。
問題があるからこそ、医療・介護・年金等の制度が整備され、成熟
した年齢層が中心の社会によって活力も増し、物資や金銭よりも文化
や精神的充足感を尊ぶ人間性重視の国づくりに励むのではなかろうか。