■■ Weekly Fax News 399 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 道路特定財源 ― 一般財源化問題が浮上 」
(2)「 安心感がある飲食店 」
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◆「 道路特定財源 ― 一般財源化問題が浮上 」◆
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道路特定財源を一般財源化する見直し問題が浮上している。
道路特定財源の一般財源化は、政府税制調査会が「あるべき税制の
構築に向けた基本方針」(平成14年6月14日)の中で次のように
提起した問題である。「揮発油税、石油税等は使途を特定されている。
特定の公的サービスからの受益と負担との間に密接な対応関係が認め
られ、そのサービスの財源を制度的に確保する必要がある場合には、
特定財源等が用いられてきている。特定財源等は、このような財源確
保に有効な仕組みではあるが、一方では資源の適正な配分を歪め、財
政の硬直化を招く恐れもあり、常にその妥当性を吟味していく必要が
ある。道路特定財源等については、制度創設の経緯を踏まえ、現在に
おいても特定財源という形で道路事業のための財源を引き続き確保し
ていく必要があるのか、財政を硬直化させる要因となっていないか疑
問視されており、歳出面を含めた基本的なあり方について検討を行う
必要がある。政府税調では、一般財源化を含め、そのあり方の見直し
を行うべきであると考える。いずれにしても、道路特定財源等を含む
エネルギー関係諸税等については、わが国の自動車に係る税負担全体
が国際的にみても高くない水準にあり、自動車の社会的コストや環境
の保全の観点に鑑みれば、その税負担を引下げることは適当ではない。」
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◆ 「 安心感がある飲食店 」 ◆
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その総菜店チェーンを社長の案内で初めて見学した時、「店舗が狭
く清潔感が無いのに、なぜこれほどお客が大勢集まるのか」と不思議
に思った。見学後社長は「コンサルタントが診断したら、もっと清潔
感のある店作りを指導するだろうね」と、こちらの感想を聞く前に話
し始めたので驚いた。
そのチェーン店は揚げ物の安売りを標榜しているが、雑踏の中にあ
る店舗が多いので、ゆったりした店舗レイアウトやすっきり片づいた
店頭は逆効果だと言う。客単価が低いためか、雑然としている店頭の
ほうが安心して気軽に寄ってもらえると言う。
同じような現象は、レストラン・居酒屋・すし屋・ソバ屋・焼き鳥
屋など飲食店全般に言える。店頭をしゃれたデザインにして高級感や
清潔感を演出しようとして失敗することがある。赤ちょうちんやメニ
ー表などを店頭に出すことを避けたり、通りから店内が全く見えない
店作りをしたりして顧客を逃している。大衆顧客にとって、値段や店
内の様子が分からないことは、安心して入店出来ない店舗だからであ
る。
どんなメニューが食べられるのか、自分の予算に合った価格で提供
してくれるのか、店員の接客サービスが満足出来るかなどがわかりや
すく、安心して飲食や買い物が出来ることが飲食店の集客力を左右す
る。