■■ Weekly Fax News 410 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 既存住宅の耐震改修に ― 所得税額の特別控除制度を創設 」
(2)「 能率の良い忙しさの活用 」
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◆ 「既存住宅の耐震改修に ― 所得税額の特別控除制度を創設」 ◆
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平成18年度税制改正で「既存住宅の耐震改修をした場合の所得税
額の特別控除制度」が創設される。
閣議決定された「平成18年度税制改正要綱」によると、創設され
た制度のあらましは次のとおり。
(1)居住者が、平成18年4月1日から平成20年12月31日ま
での間に、一定の区域において、その者の居住の用に供する家屋(昭
和56年5月31日以前に建築された家屋で一定のもの)の耐震改修
(建築基準に基づく現行の耐震基準(昭和56年6月1日施行)に適
合させるための耐震改修)をした場合には、その者のその年分の所得
税の額から、当該住宅耐震改修に要した費用の額の10%相当額(当
該金額が20万円を超える場合には20万円とし、100円未満の端
数があるときは切捨て)を控除する。
(2)この税額控除は、確定申告書に、当該控除に関する明細書、地
方公共団体の長の当該一定の区域内の家屋である旨、当該住宅耐震改
修をした家屋である旨、及び当該住宅耐震改修の費用の額を記載した
書類等の添付がある場合に適用する。
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◆ 「 能率の良い忙しさの活用 」 ◆
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退職の理由を聞くと、「余りにも仕事が忙しかった」と言う人がい
れば、「仕事が閑すぎて面白くなかった」と言う人もいる。
「張り合いのある仕事とは、やや忙しく、やや難しい仕事である」
と言う話しを聞いたことがある。閑な仕事や簡単な仕事は、張り合い
もやりがいも無いというものだ。
そもそも、仕事はある程度忙しい環境にあって能率が上がるもので
はなかろうか。仕事だけではなく、勉強や趣味なども同様ではなかろ
うか。閑ができたら勉強する、閑ができたらこの趣味を始めるという
人は、たとえそのような環境になっても実行しないものである。たと
え始めても、張り合いややりがいが無いかもしれない。これは静かな
所でなければ読書に集中できないという言い訳に似ている。読書は、
電車の中や雑踏のベンチなどで意外に集中するものだ。
また仕事が忙しい時、休憩はどのように取ると能率が良いだろうか。
適度な忙しさであれば、むしろ仕事を中断しないほうが良いことがあ
る。仕事は一時中断すると、次の仕事の着手に躊躇することがある。
たとえ着手しても、調子が出るまでに相当な時間を要する場合がある。
仕事の種類・難易・場所・相手などに変化をつければ、時に機械的な
休憩を取ることもなく、忙しい仕事を能率良く続けられるものである。