■■ Weekly Fax News 427 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 年金所得者 ― 地方税増の納税通知に驚く 」
(2)「 文章による職務自己評価 」
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◆「 年金所得者 ― 地方税増の納税通知に驚く 」◆
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この1,2年前税制改正により65歳以上の年金所得者は、税制改
正により公的年金等の収入から所得を算出する方法が17年分から変
わり、年間受給額が同じなのに所得金額が増えているケースに驚いて
いる人が多いようだ。埼玉県H市の「資料」によると、公的年金等収
入額が120万円以下の場合17年度、18年度ともに所得はゼロで
あるが、140万円の場合は17年度ゼロであったのに対し、18年
度では40万円にアップしている。330万円の場合は、17年度1
72万5千円に対して18年度は210万円になっている。これはほ
ぼ全国で当てはまる数値だ。地方税の税負担は年金所得者に限らず、
確実に重くなってきているわけだ。
17年度からの地方税の主な改正点を挙げると、(1)従来65歳
以上の人が所得から48万円を差し引くことのできる「老年者控除」
が廃止(2)定率控除が、15%相当額から7.5%相当額(2万円
を限度)に縮減されている(3)生計同一の妻の均等割合が、2分の
1の額で課税(年額2千円)から全額課税(4千円)になった。また、
パートなどの給与収入の場合、17年度の給与が93万円を超えると、
均等割が年額4千円課税される(4)年齢が65歳以上で、前年中の
合計所得金額が125万円以下の人の非課税措置が廃止された。
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◆ 「 文章による職務自己評価 」 ◆
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小売業チェーンのA社長は、「一体、社員は自分の仕事をどう考え
ているんだろうか」が口癖(一種のぐち)である。
そこで、「職務自己評価表を用意しますから、社員自身に評価して
頂きましょう」と提案した。この会社では、これまで会社側から見た
職務評価は行ってきたが、客観的に点数を付けて待遇決定の資料に利
用することが主であった。具体的な職務改善や社員能力のレベルアッ
プには、ほとんど活用出来なかった。
提案した自己評価表は、例えば「マニュアルに沿って適切な接客を
行ってますか」「掃除や片付けをきちんと実行していますか」等とい
う質問を10問出し、60字~100字で記入するものである。YE
S・NOやA・B・C等を選ぶものではない。60字~100字と制
限すると、「大体できている」や「一応やっている」等の一般回答だ
けでは済まなくなる。後半に、言い訳や本音、又は問題点と改善案等
が出る可能性がある。
自己評価を字数制限の文章形式にすると、面倒であると文句を言う
社員がいるが、実はこれが一番役に立つ。頭を使って文章を書くこと
は、自己の職務実状や改善策について自省する良い機会になるからで
ある。また、自己評価の文章化によって、後日の面談の際に話し合い
の具体的材料ともなる。