■■ Weekly Fax News 446 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 厚生労働省調査 ― 労働費総額1人46万円強 」
(2)「 桑に梅を接ぐ 」
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◆「 厚生労働省調査 ― 労働費総額1人46万円強 」◆
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厚生労働省のまとめた18年就労条件総合調査結果によると、平成
17年度の労働費用総額は、常用労働者1人1ヶ月平均462,32
9円(前回14年調査:449,699円)であることがわかった。
また、労働費用総額に占める「現金給与額」の割合は81.0%
(同81.7%)、「現金給与以外の労働費用」は、19.0%(同
18.3%)となっている。
産業別には、電気・ガス・熱供給・水道業が最も高く860,00
3円、以下、情報通信業671,708円、鉱業657,952円と
続く。
「現金給与以外の労働費用」は金額ベースで87,738円だが、
この内訳は、「法定福利費」が46,456円(52.9%)、「退
職給付等の費用」が27,517円(31.4%)、「法定外福利費」
が9,555円(10.9%)などとなっている。
このうち、法定福利費の内訳は、厚生年金保険料が51.3%、健
康保険料・介護保険料が33.9%、労働保険料が13.7%となっ
ている。
さらに法定外福利費の内訳は、「住居に関する費用」が49.9%、
「私的保険制度への拠出金」が10.5%、「食事に関する費用」が
9.1%であった。退職給付等の費用の内訳は、退職年金の費用が5
4.9%、退職一時金が42.7%などであった。
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◆ 「 桑に梅を接ぐ 」 ◆
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「桑に梅を接ぐ」剣客千葉周作の青年期を描いた、司馬遼太郎『北
斗の人』の中に出てくる言葉である。千葉周作は、中西派一刀流の道
場主浅利又七郎の養子になりながら、将来を約束された安穏な道(
「梅に梅を接ぐ」と表現)よりも、師に叛く別派「北辰一刀流」を創
立する道を歩むのである。
立飲み屋チェーンを展開するX社のA社長は、今も埼玉県でレスト
ラン3店を営む家の長男である。Aさんは昭和48年に大学を卒業し
て横浜の有名中華料理店に就職した。将来は実家の商売を継ぐ予定だ
った。
ところが、たまたまいた日本酒と中国酒に詳しい先輩の影響で、酒
を中心に扱うような商売をやりたいと思うようになった。結局、33
歳の時に周囲の反対を無視して居酒屋を開業したが、立地が悪くて長
続きしなかった。実家のレストランを継ぐべきか迷ったが、今度は小
資本で私鉄とJRの乗り継ぎ駅近くで立ち飲み店を開店した。これが
驚くほど繁盛し、立地の選び方が冴えていた為か、次々に出す店が繁
盛店になった。
Aさんは時々過去を振り返って、「周囲の期待通りに行動していた
ら、もっと穏やかな生活をしていたろうな。厨房で親父と同じ顔をし
て、同じような料理を作っているだろう。でも今の仕事は毎日が自己
変革で、休みの無い創意工夫との戦いだよ」と言う。