■■ Weekly Fax News 462 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 育児休業取得 ― 保険料免除、年金減らず 」
(2)「 格好を整える 」
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◆「 育児休業取得 ― 保険料免除、年金減らず 」◆
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厚生年金の加入者は、育児休業を取得する場合、保険料の支払いを
免除してもらえます。1歳未満の子供を養育している従業員は、男女の
区別なく、育児休業を取得する権利が育児・介護休業法で認められて
います。保育所に入所できないなど、やむを得ない事情がある場合には、
1歳6ヶ月になるまでの取得が認められています。育児休業を取得した
場合、厚生年金の保険料は本人負担分、事業主負担分ともに免除され
ます。老後の年金額を計算する際、その期間分については、休業前の
賃金に応じた保険料を支払い続けたのと同じ扱いになります。対象期
間は、以前は、「子が1歳未満」とされていましたが、2004年の年金
改革で「子が3歳未満」に延長されました。また、子育てのための短時
間勤務などで賃金が減った人に対しても、支援措置が設けられていま
す。
公的年金は若い世代が支払う保険料でその時点の高齢者を支える
「賦課方式」が基本なので、少子高齢化が進むほど財政が苦しくなり
ます。子育てに対する支援は、年金財政にプラスの影響をもたらす可
能性があります。ただ、現実には育児休業を3年も取得できる職場は
ごく限られていますし、女性が育児休業を取得できずに退職する例が
目立ちます。このため、「比較的、恵まれた職場の人にしか恩恵が及
びにくい」という批判があります。年金制度の枠内だけでの少子化対
策には、やはり限界があります。また、自営業者の国民年金には、こ
れといった子育て支援策が設けられていません。少子高齢化が一層
深刻になってきたので、何らかの対策を講じるべきだという意見が、有
識者などから出ています。
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◆ 「 格好を整える 」 ◆
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「外相整いて、内相自ら熟す」という言葉がある。外見が整い行動が伴
うと、自然内面もしっかりしてくるということである。経営者や管理者と対
話していると次々に事業構想や決意などを聞くが、その着手や行動を全
くしない人がかなりいる。
例えば、「完全週休二日制を実施したい」「毎月、手分けをして全下請
け企業を回る」などと言ったとする。数ヶ月後に会って結果を聞くと、まだ
何もしていないと言う。「せめて月1回か2回土曜日を休日にできません
か?」「3ヶ月に1回でいいから、試しに下請けを回ったらどうですか」と話
す。大抵は出来ない言い訳をして、話題をまた別な計画などに移す。
また、やる気の出ない社員と話していて気づくことは、心は焦っている
のに行動が伴っていないことである。そのような社員は、一般に服そうな
どの外見がきちんとせず、動作が緩慢である。水泳練習のとき、泳げな
い人が水に入ることを恐がって「泳げるようになったら水に入る」と渋って
いるのと同じである。やるべき行動をしてこそ、仕事への意欲が湧いて
くるものだ。何かの考えを実現しようとしたら、ただ考えているだけでなく、
まずやるべき行動をして格好を整えてみることである。