■■ Weekly Fax News 478 ■■
―――― ◆ 目 次 ◆ ―――――――――――――――――――――
(1)「 国民年金加入上限? ― 救済制度で最長70歳まで 」
(2)「 礼儀正しい職場であるか 」
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◆「 国民年金加入上限? ― 救済制度で最長70歳まで 」◆
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国民年金(基礎年金)への加入義務があるのは、国内に住む20歳
以上60歳未満の人です。この40年間きちんと保険料を納めると、
基礎年金を満額(2007年度は年額79万2100円)受け取れま
す。しかし、保険料を納付しなかった期間があると、減額されます。
そればかりか、年金受給に必要な原則25年の納付期間を満たすこと
ができず、無年金になることもあります。国民年金だけに加入する自
営業者などは、保険料を自主的に納付する必要があるため、未納期間
が長い人も少なくありません。
こうした人たちが、60歳間近になって後悔した場合に手遅れにな
らないよう、国民年金には救済制度が設けられています。「任意加入」
と言って、60歳以降も引き続き加入者となり、保険料を納める仕組
みです。65歳になるまで加入することができます。この制度を利用
すれば、60歳時点で加入期間が25年にあと少し足りないという人
も、年金を受け取れるようになります。基礎年金は、25年加入で年
額約50万円。無年金とは大違いです。基礎年金が減額される人も、
この制度を利用して、年金額を増やすことができます。加入期間1年
ごとに、将来の年金額が年額で約2万円増えます。年間の保険料は今
年度で約17万円。今後さらに引き上げられますが、年金を10年程
度受け取れば、回収できます。ただし、基礎年金を満額より増やすこ
とはできません。
任意加入を利用しても65歳までに受給資格が得られない人のため
に、70歳になるまで加入できる制度もあります。「特例任意加入」
と言います。受給資格を得た時点で加入は打ち切りです。年金額を増
やす目的では利用できません。
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◆「 礼儀正しい職場であるか 」◆
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初めて訪問する会社の評価は、最初に対応する従業員の礼儀正しさ
によって決まるのではなかろうか。この訪問目的が、会社の信用力や
業務遂行力調査等であれば、重大な影響を及ぼすことになる。
礼儀正しいとは、相手の存在感や立場を重視して、相手との関係を
大切にしようとする態度である。具体的には、「挨拶をする」「丁寧
な言葉遣いをする」「笑顔を向ける」「約束の時間を守る」「身なり
をきちんとする」「お礼を言う」等に表れる。
公的団体会員への勧誘目的でX社(機械部品製造)のA社長を訪問
した時である(A社長の知人から紹介を受け、事前に面会を了解済み)。
受付(男性)で訪問目的を告げたところ、内線で社長と話す態度と対
応に驚いたことがある。「B(筆者)というのが来てます。どうしま
すか・・・分かりました。適当に言っておきますわ。面倒ですものね」
結果は、受付で入会を事務的に断られた。それ自体は仕方ないこと
であるが、A社長と受付の態度に失望してX社の印象が低下したこと
は当然である。
その5年後、X社は業績不振(相次ぐ技術者流出)と経営陣の主導
権争いで行き詰まり、事実上消滅してしまった。関連会社や金融機関
からもあまり支援されず、経営陣や管理者の団結力も弱かったようで
ある。