■■ Weekly Fax News 482 ■■
―――― ◆ 目 次 ◆ ―――――――――――――――――――――
(1)「 国民年金 ― 所得に応じて免除制度 」
(2)「 経営内部の三毒 」
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◆「 国民年金 ― 所得に応じて免除制度 」◆
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国民年金には、低所得者を対象に、保険料の免除制度が設けられて
います。免除制度は、所得に応じて4段階に分かれています。全く保
険料を納めなくていい「全額免除」のほか、一部が免除される仕組み
として、「4分の3免除」「半額免除」「4分の1免除」があります。
以前は2段階でしたが、昨年7月から4段階になりました。
免除対象となる所得の基準は、世帯構成などで異なります。社会保
険庁は目安として、全額免除の場合、単身世帯なら前年の所得が57
万円以下、夫婦2人世帯なら92万円以下などとしています。自分が
該当するかどうかは、申請窓口となる市町村の国民年金担当課で確認
してください。
免除を受けた期間については、基礎年金の一部を受給できます。基
礎年金のうち税金でまかなわれている部分(現行3分の1)は、必ず
支給されるのです。従って、全額免除の場合でも、その期間について
基礎年金の3分の1が受け取れます。半額免除なら3分の2です。基
礎年金は40年加入の満額で年79万2100円(07年度)。自営
業者が、40年間のうち20年間は普通に保険料を納め、残り20年
間は全額免除を受けた場合、受給額は年約53万円になります。
免除を受けた期間は、公的年金の受給に必要な加入期間(原則とし
て通算25年以上)に勘定されます。障害を負った場合や死亡した場
合、要件を満たせば障害年金や遺族年金も支給されます。こうした点
も未納と違います。免除された保険料は、10年以内は追納できます。
余裕ができたら基礎年金を増やすことも可能です。
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◆「 経営内部の三毒 」◆
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経営者「会社を長年やっていると、景気変動や他社との競争などで
不安ですよ。最近起きた地震のような天災も恐いしね」
指導者「確かに外部からの危害も心配だが、人間でも組織でも内部
から来る崩壊の方が脆いものですよ。昔の識者はそれを毒に譬えて、
三毒と称します」
指導者は経営者が話に関心を持ったので、その三毒について説明し
た。すなわち、三毒とは、人(会社であれば、経営者たち)の心から
来る破壊要因で、「貪欲(どんよく)」「瞋恚(しんい)」「愚痴
(ぐち)」である。
まず貪欲とは、法や道義から見て許されない利益追求をむさぼるこ
とで、価格談合・商品偽装・脱税等はその最たるものである。会社は
利益追求組織であるが、貪欲であれば長期安定の経営は望めない。
瞋恚とは激しい怒りのことで、怒りは経営者と従業員との関係、経
営陣同士の関係等を破綻させる猛毒である。これを撒き散らせば、一
瞬にして運命共同体や個々の人間関係が破綻されてしまうことである。
愚痴とは物事の道理をわきまえていないことである。自分だけが正
しく、相手の責任だけを問うような態度である。まさに、自分勝手な
生き方で物事を処理する。他人は、そのような人から離れていくであ
ろう。三毒は会社を内部から侵食損壊する。