■■ Weekly Fax News 490 ■■
―――― ◆ 目 次 ◆ ―――――――――――――――――――――
(1)「 ねんきん定期便と特別便 」
(2)「 今時の若者は 」
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◆「 ねんきん定期便と特別便 」◆
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いずれも年金の加入履歴などを、社会保険庁から通知するサービス
です。定期便は、約7000万人の現役加入者が対象ですが、特別便
は、現役加入者に加え、すでに年金の受け取りを始めている約300
0万人にも送られます。
定期便は当初、2008年4月から本格実施される予定で、一部試
行が始まっていました。ところが、「5000万件」の年金記録漏れ
が問題となり、対応策の一環として、特別便が実施されることになり
ました。特別便は、今年12月から1年ほどかけて約1億人に送られ
ます。
現在、宙に浮いた年金記録から個人を特定する作業が進められてい
ますが、まず記録が結びつくと思われる人へ優先的に通知し、来年3
月には終える予定です。その後、4~5月には、新たな記録がないと
思われる受給者、6~10月にかけて同様に新たな記録がないと思わ
れる現役加入者に順次通知します。
通知を待たず、自分で加入履歴を確認する方法もあります。社会保
険庁のホームページ(HP)で、基礎年金番号と氏名、生年月日、住
所などを登録すると、2週間ほどで、IDとパスワードが書かれた封
筒が自宅に送られてきます。このIDとパスワードを使って再度HP
を開くと加入記録が表示されます。厚生年金の場合、事業所名や、納
めた保険料の標準報酬月額、標準賞与額の変遷もわかります。
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◆「 今時の若者は 」◆
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ある日、不動産会社(社員20人)を経営するA社長から、相談が
あるという電話を頂いた。訪問してみると、A社長は不機嫌な表情で
ひどく興奮気味であった。
「連休中ずっと大型分譲地の大売出しをやったら、その後疲れたと
言って欠勤だらけなんだ。特に、若いのが弱い。今時の若者は、体力
も根性も無い。いちいち指示をしないと何も出来ない。今回は私が現
場に行って発破をかけておいたが駄目だった。先生、若者の根性はど
うすれば直りますか」
以上のような発言は、A社長に限らず、頻繁に聞く話しである。
「今時の若者は礼儀を知らない」「今時の若者は給料がもらえる有難
さを知らない」「今時の若者は、きつく叱るとすぐ辞める」「今時の
若者を見ていると、日本の将来は無いね」等々である。
「今時の若者は」という言葉は、古代ギリシャの神殿に落書きされ
ていたと言う。江戸時代を舞台にした落語においても、よく聞く言葉
である。当然、現在の年配者も数十年前は言われていたはずだ。
「どんな時代でも、上に立つ人が思い遣りの心を持って指揮命令を
下せば、年齢に関係なく従いますよ。次回からは、発破をかけに行く
のではなく、仕事に対する社長の意気込みと働く者への感謝の言葉を
伝えに行きましょうよ」と、筆者は話した。