■■ Weekly Fax News 503 ■■
―――― ◆ 目 次 ◆ ―――――――――――――――――――――
(1)「 老齢年金受給者の皆様へ ― 源泉徴収票が送付されます 」
(2)「 後継者は誰か 」
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◆「 老齢年金受給者の皆様へ ― 源泉徴収票が送付されます 」◆
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老齢の年金を受けている方に、社会保険業務センターから公的年金
等の源泉徴収票が1月末までに送付されます。
源泉徴収票に記載されている平成19年中の支払金額は、介護保険
料を天引きする前の金額となり、実際の支払額とは異なりますのでご
注意ください。(記載されている介護保険料は社会保険料として源泉
徴収税額の計算対象から控除されています)
この源泉徴収票は、所得税の確定申告の際に添付書類として必要と
なりますので大切に保管してください。
なお、2つ以上の公的年金等の支払者に扶養親族等申告書を提出さ
れている方、給与等の所得がある方は、確定申告を行う必要がありま
す。また、源泉徴収で受けられなかった控除(生命保険料や医療費な
ど)がある方は、還付を受けるために確定申告を行うことができます。
※遺族年金・障害年金を受けている方には税金がかかりませんので、
源泉徴収票は送られません。
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◆「 後継者は誰か 」◆
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「後継者がいなくて困った」という話をよく聞く。同時に、「誰を後継者にす
べきか悩んでいる」(特に同族経営体)といった相談も意外に多い。同族
経営の場合、事業承継は相続問題と複雑に関係しながら、親族間や関
係社員との紛争になることもある。
X社(結婚式場の運営、社員28人)は、現社長夫妻が35年前に開業
した。新しい結婚様式の時流に乗って、比較的好業績で推移してきた。
社長には、長女(37歳、X社に15年勤務)と長男(27歳、大卒後同業
他社に勤務)がいる。長女が社長の右腕として営業や渉外を担当してき
たので、一時は長女を後継者と考えた時期もあった。姉弟の年が大きく
離れている為、その頃は長男が頼りなく見えたのであろう。
ところが、近々長男がX社の後継者として入職することが決まった。
事務能力や営業力は社長や従業員から見て、長女の方がずっと上であ
る。長女も後継者問題を承知したが、将来の相続分が気になるようだ。
「長男には、最初どんな仕事をどんな処遇でやらすべきですか。最初か
ら取締役は早いですか」と社長は問う。「まず、平社員として社内の業務
習得と従業員との人間関係を形成すること、次にX社(又は社長)のビ
ジョンと経営理念を共有すること、取締役はその後ですね」とアドバイス
した。