■■ Weekly Fax News 505 ■■
―――― ◆ 目 次 ◆ ―――――――――――――――――――――
(1)「H19年企業倒産2年連続増加 ― 負債総額約5兆7千億円」
(2)「 午前中を活用する 」
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◆「H19年企業倒産2年連続増加 ― 負債総額約5兆7千億円」◆
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東京商工リサーチの調べによると、2007年(平成19年)の全
国企業倒産(負債総額1,000万円以上)の倒産件数は前年比6.
3%増の1万4,091件で2年連続前年比が増加した。負債総額は
5兆7,279億4,800万円と報じている。戦後22番目の水準なが
ら、2005年から増加傾向が続いている。負債総額も7年ぶりに前
年を上回った。ただ全体としては、負債1億円未満の倒産件数が
63.6%と小規模倒産が目立っている。
産業別にみると、10産業のうち9産業が前年比増加で、特に情報
通信業(14.0%増)、卸売業(9.2%増)、製造業(8.9%増)、
サービス業他(8.5%増)が目立っている。減少は、不動産業(0.4
%減)だけだった。
地区別では、北海道(13.3%増)、九州(10.6%増)、関東(10.
2%増)、中部(8.1%増)等7地区が増加。減少は中国、東北の
2地区。
都道府県別倒産件数では、前年同月を上回ったのが30都道県、
減少が16府県、同数が1県となった。破産件数は過去最多の
8,020件。企業倒産に伴う従業員被害者数は12万2,430人に
上り、6年ぶりに前年を上回っている。また販売不振の構成比は
64.8%で、5年連続で年間倒産の6割を占めている。
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◆「 午前中を活用する 」◆
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午前中(特に朝)の1時間は、午後の2時間に匹敵すると思う。早
めに予定を立て始業後直ちに行動を起こすと、一日の仕事が能率よく
消化されるようだ。
問題は、午前中の過ごし方に悪い習慣を持っている場合だ。例えば、
始業後に当日の予定を考えたり、長時間新聞を読んでいたり、何とな
く書類の整理整頓をしたりする等である。これらの悪習慣を改めれば、
仕事の成果も大いに上がる。
一般的に、難しい決断を要する重要会議、最終的な決定を迫るよう
な商談、真剣な研修会等は、午前中に実施する方がより効率的だ。通
常、午前中の方が、気が高揚していて決断力が強く、先送りを無闇に
しない傾向がある。午後はゆったり過ごし、難しいことは翌日に延ば
す気持ちが強い。経験上、真剣な研鑚を要する研修会は午前中に行な
い、楽しく気軽に聞ける講話等は午後(または夜)の方が適している
ようだ。
ところで、人の習慣(特に止めたいと思っている習慣)は、簡単に
変えられないものだ。時間に関する習慣を変える手法例としては、
「夜更かしせず、1時間早起きをする」「仕事の優先順位を守り、予
定通りに行動する」「午前中は出来るだけ雑用を入れない」「難しい
仕事、決断を要する仕事、不愉快な仕事は午前中に配分する」等が有
効だ。