■■ Weekly Fax News 537 ■■
―――― ◆ 目 次 ◆ ―――――――――――――――――――――
(1)「 H21税制改正への意見 ― 経産省が公表 」
(2)「 真剣な営業活動とは 」
―――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――
◆「 H21税制改正への意見 ― 経産省が公表 」◆
―――――――――――――――――――――――――――――――
経済産業省はこのほど、「平成21年度税制改正に関する経済産業
省意見」を発表した。3つの柱として(1)世界経済の成長の果実の
取り込みと国内の豊かさに結び付ける好循環の確立(2)資源高時代
に対応して低炭素社会の実現(3)地域・中小企業の活性化等、を掲
げている。
具体的内容として、(1)は海外子会社からの配当を国内所得免除
方式(恒久処置)に変更、国際租税制度の簡素化、産業活力再生特別
措置法関連税制等の延長等、海外からの投資資金をベンチャー育成や
事業再生等に呼び込む税制の創設、オープンイノベーション促進の為
の研究開発関連税制等の延長、確定拠出年金制度におけるマッチング
拠出の容認等である。
(2)は、税制全般を横断的に見直して税制のグリーン化を進める
との趣旨から、資源生産性向上に関する税制支援、自動車関係諸税の
グリーン化、省エネ住宅への住宅ローン減税の拡充等を掲げる。
(3)では、中小企業の事業承継税制の確実な制度化等、地域コミ
ュニティを担う商店街の活性化に向けた税制支援、農商工等連携促進
法と地域資源活用促進法関連税制の延長や事業再生支援の税制措置の
拡充、長期保有土地等の事業用資産の買換えに対する課税の特例の延
長、企業立地促進税制の延長・拡充を軸に据えている。
―――――――――――――――――――――――――――――――
◆「 真剣な営業活動とは 」◆
―――――――――――――――――――――――――――――――
最初は問題のある営業活動事例について。先日、生命保険の売り込
み営業の訪問を受けた。ところが、保険の説明中、この社員の携帯電
話が何度も鳴り、最終的には「どうしても緊急の用事とのこと、申し
訳ないが今日はこれで失礼します」と言い帰ってしまった。中途半端
な営業で終わり、お互いの時間がムダになった。
次は、実行が徹底しているA社(食品卸会社)の営業活動事例につ
いて。
この会社の営業戦略は、迅速なサービスで差別化する、である。顧
客からの要望に迅速に対応し、商品を迅速に配送することをモットー
とする。例えば顧客から、「今買っている商品よりも品質の良い緑茶
について見積書を出してくれ」と言われたとする。原則は、言われた
当日か翌日までに提出だが、訪問が2日後以上になる場合は、3日以
内にFAX(又はEメール)をする。経験上、顧客からの注文は対応
が早い程成約率が高いことを知っている。A社では、追加注文(商品
変更)・クレーム処理・事務決済等において、迅速な行動を最優先と
する。
顧客の求める営業サービスは、時間・値段・安心・人間味・情報等、
どれが最も大切か。その優先度は商品や顧客によって区々であるが、
要はそれらへの対応を真剣に考えて実行することではなかろうか。