■■ Weekly Fax News 586 ■■
―――― ◆ 目 次 ◆ ―――――――――――――――――――――
(1)「 平成20年度 ― 雇用均等基本調査結果公表 」
(2)「 自分に対する言い訳 」
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◆「 平成20年度 ― 雇用均等基本調査結果公表 」◆
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厚生労働省は、先般「平成20年度雇用均等基本調査」の結果を公
表した。
この調査は平成20年10月1日時点における企業の男女の雇用均
等問題にかかる雇用管理の実態を把握するために行われたもので、主
な調査項目は育児・介護休業制度等に関する事項、子の看護休暇制度
の関する事項、時間外労働・深夜業の制限に関する事項、配偶者出産
休暇制度に関する事項となっている。
育児休業について見ると、女性の育児休業取得率は前年度比0.9
%増の90.6%になったのに対し、男性では前年度より0.33%
減の1.23%となっている。平成8年度には女性の育休取得率は4
9.1%であったが、干支が一回りする間に状況は大きく変わったよ
うだ。一方、男性の取得率の低さは従来から問題視されてはいるもの
の、長引く景気の低迷もあり、男性が育児休業を取得する雰囲気には
なかなかなりにくい実態が浮き彫りとなった。
育児休業制度の規定があるとする企業は前回調査(平成17年度)
と比べて4.8%増の66.4%となっており、制度自体の普及は進
んでいることがわかる。今後、制度の整備にとどまらず、育児休業を
取得しやすい状況を企業が作ることが要請されており、喫緊の課題と
して取り組むべき問題となっていると言えるだろう。
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◆「 自分に対する言い訳 」◆
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日常業務の遂行から経営計画の実行まで、思い通りに進まない経営
に繰り返し言い訳をする経営者が時々いる。『資金調達ができなかっ
たから』『人材が不足だから』『取引先が経営不振だから』と、金融
機関や取引先等他人に対する言い訳(弁解とも言える)もあるし、
「忙しいから」「体調が悪かったから」「運がなかったから」と、口
癖のような自分に対する言い訳もある。
怖いのは、他人に対する言い訳よりも自分に対する言い訳である。
相手のある言い訳は必ずしも許されないが、自分に対する言い訳は勝
手に容認しているからである。このような経営者は、一般に目標達成
に対する意欲が弱く、部下からの信頼が得難い。
また、似たような現象に、業務遂行や成績の良否の原因を他人に求
める癖がある。何事も自分の意思や力では達成できないと思っており、
他人の支援に頼っている場合である。不首尾の場合、他人の邪魔によ
って失敗したと思い込んでいるのである。失敗の原因を素直に了解し
ていないので、同じ事を繰り返すことになりがちである。
以上は、生来の性格や積み重ねた能力に大きく左右されるが、経営
上の心掛けとしては、日常業務や計画遂行の優先順位決定を守ること、
意思決定の自律性(決断を自己責任でする覚悟)を持つことである。