■■ Weekly Fax News 724 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 中小も短時間勤務制度導入
改正育介法―7月全面施行 」
(2)「 第三の眼を以て 」
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◆「 中小も短時間勤務制度導入
改正育介法―7月全面施行 」◆
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仕事と子育て・介護の両立支援を目的に、短時間勤務制度の導入な
どを義務付けた改正育児・介護休業法が、7月1日から全面施行され
ている。これまで対象外だった従業員100人以下の企業にも適用さ
れ、中小・零細企業も就業規則の見直しなどが必要とされる。
改正法では、3歳未満の子供を持つ従業員を対象に、企業に原則1日
6時間の短時間勤務制度を導入するよう義務付け、希望すれば残業が
免除される権利を従業員に認めている。
また介護では、要介護状態の家族が1人の場合は年5日、2人以上だ
と年10日の「介護休暇」を新設。現行の介護休業(通算93日)で
は想定していない、病院への付き添いなどに1日単位で利用できる。
企業はあらかじめ、これらの制度について就業規則に規定する必要が
ある。違反した企業は都道府県労働局が指導、勧告。従わない企業名
は公表する。
厚生労働省はホームページで就業規則の規定例を公開しているほか、
各都道府県労働局で相談を受け付けている。
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◆「 第三の眼を以て 」◆
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東南アジアの寺院には、本来の二つの眼の他に額等にもう一つの眼
がある仏像が見られる。筆者の勝手な解釈であるが、この「第三の眼」
は他者を見る本来の眼に対して、自分自身を見る眼ではないかと思っ
ている。つまり、反省する心である。
人は仕事等に真剣に取り組めば取り組むほど、うっかりすると独り
善がりの考え方や行動をする。例えば、経営者や管理者が「商品は安
くすれば必ず売れる」「誰でも丁寧な接客を喜ぶ」「部下は待遇が良
ければ従う」「支払さえ良ければ、仕入先や発注先は従う」等と考え
て行動した結果が首尾良くいかないこともある。このような時、自分
がお客様(又は部下、取引先)であればどのような感想を持ち、どの
ような評価をするであろうかという反省の心を持つことが必要である。
ところで、この第三の眼にはもう一つの機能があるようだ。人間心理
の表裏で、独り善がりで満足している人がある反面、自分の仕事の進
め方に自信が持てなかったり、お客様や部下の感想や行動が不安で悶
々と悩んだりするのも、この第三の眼(他者から見た景色)があるか
らだ。他者を気にして、身動きが取れなくなることもある。いずれに
しても、この第三の眼は常に忘れてはならないが、過度に他者を恐れ
ず反省の道具として活用する姿勢が大事であろう。