■■ Weekly Fax News 762 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 経過措置の取扱いを通達 ― 消費税率引き上げで国税庁 」
(2)「 見識を高める訓練 」
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◆「 経過措置の取扱いを通達 ― 消費税率引き上げで国税庁 」◆
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国税庁は「平成26年4月1日以後に行われる資産の譲渡等に適用
される消費税率等に関する経過措置の取扱いについて」(法令解釈通
達)をまとめ公表した。「社会保障の安定財源の確保を図る税制の抜
本的な改革を行なうための消費税法の一部を改正する等の法律」附則
および「消費税法施行令の一部を改正する政令」附則に規定する、2
6年4月1日以後に行われる資産の譲渡等に適用される税率等に関す
る経過措置の取り扱いを定めている。通達は「施行日前の契約に基づ
く取引」から「『旧税率適用課税仕入れ等に係る借入金等の返済金若
しくは償還金』の意義」まで24項目で構成されている。例えば、
「機械設備等の販売に伴う据付工事」では、改正法附則第5条第3項
《工事の請負等の税率等に関する経過措置》の規定は、25年10月
1日の前日までに工事の請負等に係る契約を締結し、26年4月1日
以後に当該契約に係る目的物の引渡し等が行われる工事の請負等につ
いて適用され、事業者が機械設備等の販売に伴い据付工事を行なう場
合で、その販売に係る契約において、据付工事の対価の額を合理的に
区分しているときは、その据付工事については、同項に規定する工事
の請負に係る契約に基づく工事に該当するものとして旧税率を適用す
ると解説している。
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◆「 見識を高める訓練 」◆
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コミュニケーションの基本は、人の話を聞く度量ではなかろうか。
特に、店舗等組織における上司と部下の関係は、上司が部下の考えや
行動を広い見地から受け入れるかどうかによる。さらに、上司には店
舗運営の見識(独自の考え方)が求められる。
X社(宝石・時計小売店チェーン)のA氏(32歳)は部下7人を
指揮する仕事熱心な店長である。会社が掲げる毎月の売上目標や利益
目標を忠実に実行している。
A氏から相談を受けたのは、春の定期セール後であった。実績が目
標を大きく下回ってしまった。店長を中心に反省会をした時、ある部
下からの一言が非常に気になったと言う。すなわち、「店長が売ろう
とする戦略商品や接客の優先順位等が曖昧で、自分たちはどんな商品
を、どのような接客姿勢で重点的に推奨したら良いか迷いがありまし
た」と言う。A氏は「予め部下の考えや意見を聞いてイベントの内容
や品揃え方針を決めたが、今にして思うと自己の考えが明確になって
いなかった」と、店舗運営の見識が不足していることを痛感した。
部下が敬服するリーダーシップを発揮する為には、上司が基礎的な
知識を高め、客層の特徴や立地特性等を十分に認識し、自信を持って
説明や指示命令が出来る見識を高める訓練をすることが必要である。