■■ Weekly Fax News 766 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 就業時間の喫煙問題 ― 何等かの対応策を 」
(2)「 成果の上がる仕事の手順 」
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◆「 就業時間の喫煙問題 ― 何等かの対応策を 」◆
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就業規則等で就業時間における休憩時間を定めている企業が大半だ。
多くは昼時に45分か60分の休憩時間を定め、それ以外は就業時間
に充てている。いわゆる「9時5時」は休憩時間を考慮すると法定労
働時間を下回る7時間労働になっていることが多い。そのような就労
形態でありながら、自己裁量で休憩時間を取るケースが頻繁に起きて
いる。それが喫煙による休憩だ。非喫煙者からすれば、なぜ喫煙者だ
けが業務時間中に自由に休憩時間を増やせるのか理解に苦しむことだ
ろう。それが許されるならスマホ休憩やジュース休憩、化粧直し休憩
でも許されるはずという意見もある。規則に定められている休憩時間
以外でもトイレに行く程度のことまでを休憩と処理する企業はほとん
どない。喫煙者からすれば、トイレがいいのならタバコも、というこ
となのかもしれないが、喫煙のための離脱時間やその回数、非喫煙者
との待遇差といった面を考慮すると看過できない点もある。現実的な
解決策としては、就業規則で休憩時間を分割付与する、従業員の健康
を考えて禁煙を推進するといったことも検討材料だろう。喫煙問題の
多くは経営陣が喫煙者かどうかで大きく対応が異なるのも事実。社内
の環境や作業効率を考えた対応をすべきだろう。
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◆「 成果の上がる仕事の手順 」◆
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仕事の成果は20%の仕事によって80%獲得していると言われる
(パレートの法則、80-20の法則等と称する)。言い換えれば、
成果に結びつく仕事は、全仕事の20%しかないということである。
実際に一日の仕事内容とその成果を分析すると、特定の仕事又は従
事した時間の20%で80%程度の成果を得ていることが珍しくない。
これが、仕事は一般に優先順位を決めて遂行すべきと言う理由でもあ
る。以上は、成果の上がる仕事は選ばなければいけない教えとして大
抵の人に共感されるが、問題は成果の上がる仕事の手順である。営業
や新規事業等の企画提案書と言うと、一般に何をするかを一番に考え
る。実は成果に結びつくのは、何をするかではなく誰と組むのか(提
携・取引先、社内の協力体制、協力銀行、対象顧客等)、どこでする
のか(店舗・工場の立地、販売商圏等)である。例えば、既存の店舗
が多店舗化する場合であれば、細かく商品構成や接客法等を考える前
に協力体制や出店場所のビジョン(駅前・住宅地・幹線道路沿い等の
別、商圏人口、街の特性等)を優先しなければならない。また、最近
は戦略経営が叫ばれている。一般に何を重点的に実施するかを重視す
るが、成果を上げる為には誰と組んでどこで実施するかを忘れてはな
らない。