■■ Weekly Fax News 770 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 健康と労働時間の関係 ― 男性は短くても悪影響? 」
(2)「 営業の手法と基準 」
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◆「 健康と労働時間の関係 ― 男性は短くても悪影響? 」◆
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長時間労働が心身ともに悪い影響を与えることは科学的にも証明さ
れている。長時間働くことで、疲労の回復に必要な睡眠時間や休養時
間を満足に取ることができず、その結果、重篤な健康障害や労働災害
を起こす可能性がある。
総務省の「平成23年社会生活基本調査」によると、雇用されてい
る53,727,000人のうち、健康状態が「良くない」人は4,
486,000人(8.3%)であった。この「良くない」人を一週
間の就業時間数でみてみると、幾分興味深い結果となっている。男性
の場合、「良くない」割合が一番高いのは60時間以上就業する層で、
ついで30~34時間、15~29時間、15時間未満となっている。
女性では、同様に60時間以上がもっとも「良くない」割合が高いが、
ついで49~59時間、30~34時間と35~39時間が同率とな
った。男女とも週60時間以上の就業は健康によくないようだが、男
性の場合、就業時間が短いことも健康に悪影響を与えているようだ。
ちなみに、男性で最も健康に良いと推測できる就業時間は40~4
8時間、女性では15時間未満、15~29時間、40~48時間の
3つの就業時間が同じ割合というのも興味深いところではないだろう
か。
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◆「 営業の手法と基準 」◆
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営業の成果は行動力と精神力等によると言われる。毎朝社長や課長
が営業マンを叱咤激励し、営業マンも「今日も頑張ります」と元気に
出かけて行く。しかし、どんな手法と基準を以て顧客を説得するかを
明確に意識していなければ、恐らく大きな成果は期待できないであろ
う。
筆者が関与する食品卸会社では、扱い商品基準の優先順位を明確に
指導する。順に、安全性・品質(美味)・格安である。また、営業方
針と理念として、営業マンの人間性(接遇)・商品知識・安定供給・
納期厳守・見積の誠実さのアピールを徹底している。もしもこれに反
するような事故が発生した場合は(商品の欠陥、納期遅れ等)、全社
を挙げて最優先で行動している。たとえ顧客から苦情がきたり、売り
込みに失敗したりした場合でも、失敗の原因が分かりやすいので対応
が早く、今後の改善策を見つけられる、さらに、営業は顧客の状況や
希望を把握することが大事である。確かに、「役立つ情報は関心のあ
る人の所に集まる」。顧客の状況を調べて営業することは有用である
が、気をつけなければならないことは自己の都合や関心のみで判断し
ないことである。むしろ、顧客の関心事を見極め、見積書の提案等を
通じて、それに応じた商品や情報を提供することが営業のコツである。