■■ Weekly Fax News 779 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 定年後の進路と人生設計 」
(2)「 笑顔と接客態度 」
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◆「 定年後の進路と人生設計 」◆
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昔から人が職を辞するのは、全盛の時にするのが理想と言われる。
日本の高級官僚が局長や次官を無事に勤めると60歳の定年を待たず
に辞任するのはその実践かもしれない(本当は慣例のようだ)。定年
延長が社会問題だが、課題の一つは定年後(ここでは60歳を一区切
り)の処遇である。一般に給料は下がるが、退職金や年金が支給され
るので大抵の人は覚悟をしている。問題は一定の地位にいた人が中々
受け入れ難いのが、課長・部長・支社長等という肩書きが無くなる事
である。特に命令系統が明確な公務所ではストレスになる人もいる。
左遷とは異なるが、60歳で退職した人よりも孤独感を抱く場合もあ
る。他方60歳で完全に退職し、他企業に再就職したり、資格や経験
等を頼りに創業したりする人がいる。中には、家業の後継者として商
店や農家の主になる場合もある。その禍福は区々だが、最低でも次の
ような事柄を考えておくことが必要であろう。(1)早くから(定年
5年以上前)、家族構成・人脈・経歴・貯蓄・健康等を考慮して、次
の仕事の準備を始める。(2)定年後の人生設計(ビジョン)を用意
する(70歳まで仕事を続け80歳まで趣味・旅行やボランティアを
する等)。(3)定年後のビジョンは、日頃から家族に話して了解を
受けておく。
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◆「 笑顔と接客態度 」◆
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接客や営業の教育において難しいテーマが、顔(表情)である。一
般に、明朗な態度、にこにこ笑顔で接することを求めるが(愛想が良
い基準とされる)、各人の性格や才能、生まれつきの顔等が区々で自
然な笑顔は容易には続かないものである。しかし、ビジネスの現場で
は接客態度や職場の人間関係等において笑顔は大切である。また、
「外相整いて、内相自ら熟す」と言われるように、外見を向上させる
努力を続けていれば徐々に内面のまごころも出来上がってくるもので
ある。X社(洋菓子販売店)では、出勤したら必ず鏡(専用コーナー
がある)を見て顔の表情や容姿(特に髪・服装・化粧等)をチェック
することを義務付けている。不機嫌な時でも鏡を見て自省し、笑顔や
容姿に注意が向くと言う。更に、店内(職場)が笑顔や明るい雰囲気
になる為には、自信のある接客技術と職場のチームワークが充実して
いることが大切である。職務能力に余裕が無ければどうしても笑顔が
消え易い。また、職場の人間関係が良くなければ接客をする表情も暗
くなり、お客様の印象も下がるであろう。結局、接客や営業等におい
て笑顔が続く為には、日頃から接客技術を充実させる努力に励み、同
僚の批判をしない・約束を破らない等の職場のマナーを守ることが求
められる。