■■ Weekly Fax News 786 ■■
――――◆ 目 次 ◆――――――――――――――――――――
(1)「 民間の平均給与は408万円 減少傾向続く-国税庁 」
(2)「 度量衡換算の混乱 」
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◆「 民間の平均給与は408万円 減少傾向続く-国税庁 」◆
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国税庁はこのほど、平成24年分の「民間給与実態統計調査結果」
を公表した。当該調査は、民間の事業所における年間の給与の実態を
調査し、租税収入の見積りなどの基本資料とすることが目的。昭和2
4年から毎年実施している。調査結果によると、平成24年中に民間
の事業所が支払った給与の総額は191兆966億円で、前年から4
兆7,000億円(2.4減)減少した。源泉徴収された所得税額も
減少し、7兆8,240億円(3.1%減)となっている。1年を通
じて勤務した給与所得者(4,556万人)の平均給与は408万円
で、昨年より1万円減少した。男女別では男性が502万円、女性が
268万円であった。今回の調査から正規雇用と非正規雇用の内訳も
公表しており、役員等を含まない正規(3,012万人)は468万
円、非正規(988万人)は168万円である。最も高かった業種は、
「電気・ガス・熱供給・水道業」の718万円で、以下、金融業・保
険業」610万円、「情報通信業」572万円とつづく。一方、最も
低かった業種は「宿泊業,飲食サービス業」の235万円である。平
均給与の減少傾向は続いており、10年前の平成14年と比較すると、
約40万円も減少している。今後の経済対策の効果が注目されるとこ
ろだ。
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◆「 度量衡換算の混乱 」◆
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先日、工場建設に関して土地の面積が話題になり、建設会社の担当
社員が電卓を打って「登記上2,000㎡ですか。では、605坪で
すね」と言った時、少し違和感を持った。2000㎡は606坪と思
っていたからだ。担当社員によると、多くの人が1坪=3.3㎡で計
算しているが、正しくは1坪=3.30578㎡の為、広い土地の場
合は1坪くらいのずれが生ずるとのことであった。度量衡(長さ・容
積・目方)換算は日本においても時代変遷とともに複雑になっている。
歴史小説等に加賀百万石とか百石取り藩士等という言葉が出て来るが、
1 石は米で言えば百升(約180ℓ )で、もし1升当たり600円と
すれば6万円となる。日本で古くから使用されていた1貫(3.75
kg)、1匁(3.75 g)、1町=10反(約9.917㎡)、1間=
6尺(1.818m)等は現代人から忘れられつつある。注意したいの
は、契約書に表示する度量衡の理解である。日本と欧米の換算値は通
常整数になっていなかったり、アメリカとイギリスで換算値が違った
りする(トンやガロン等)。外国取引において不慣れな度量衡が出て
来たような場合は(ヤードやマイル、平方マイルやエーカー、バーレ
ル、オンスやポンド等)、必ず契約締結前に現地の度量衡換算を確認
すべきである。