■■ Weekly Fax News 802 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 企業に人材不足感が広がる ― 3割強が正社員不足 」
(2)「 ワークショップによる研修 」
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◆「 企業に人材不足感が広がる ― 3割強が正社員不足 」◆
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景気の上昇傾向等を背景に、企業の人材不足感が目立ってきている
(帝国デーバンク調査(調査期間:2013年12月16日~201
4年1月6日、有効回答企業数:1万375社))。
企業の36.8%で正社員が不足していると回答。「建設」「人材
派遣・紹介」「情報サービス」「専門サービス」は6割近くに上った。
非正社員では企業の24.2%が不足と感じ、特に「飲食店」「人材
派遣・紹介」「旅館・ホテル」「医薬品・日用雑貨品小売」「飲食料
品小売」が高い数値になっている。人手不足を感じる企業のうち、
「生産現場に携わる従業員」が55.1%で最多。さらに、「営業部
門の従業員」「高度な技術を持つ従業員」が続いた。特に、生産現場
では「農・林・水産」「建設」「製造」、営業部門では「不動産」と
「卸売」がいずれも7割を超えた。人手不足による影響では、「需要
増への対応が困難」が6割近くに上り「建設」では77.6%と高い
数値になった。復興需要からさらに各地域に広まる建設需要の急増に
人材供給が追いつかない状態が反映された形だ。人材確保・定着に向
けた取り組みでは、「やりがいのある仕事を任せる」が約半数を占め
最多となった。その他仕事内容や評価基準、コミュニケーション円滑
化等が挙がった。
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◆「 ワークショップによる研修 」◆
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近年、社員研修や商業セミナー等のやり方が大きく変化している。
従来は一般に講師が一方通行で話をして、終りの10分程で質疑応答
するものが多かった。退屈な研修会では、受講者の多くが居眠りをし
ていた。ところが、最近は「ワークショップ」の手法を取入れる研修
等が目立つようになった。これはまず講師が一通りの講義をして、そ
の後受講者が3~6名のグループに分かれて問題解決のアイデアや意
見を討議する。さらに、各々のグループが報告して全体のアイデアや
意見をまとめるものである。ワークショップを取入れた研修会の講師
は、研修テーマを討議するグループ運営を指導したり、内容をまとめ
る技法や報告会を運営したりする能力が求められる。また受講者も前
半の講義を真剣に聴講して、後半のワークショップで自己の経験や意
見を積極的に述べる協調姿勢が求められる。
勿論、全ての研修会等にワークショップを取入れることは出来ない。
例えば、次のような場合は、採用の是非を吟味する。
・まだ情報が一般化していない知識や技能等の研修で、受講者の予備
知識や経験がほとんど無いような研修会
・受講者が共通の所属組織(会社・自治会・商店会・組合等)や経験を
持たず、受講目的や目標が異なるような研修。