■■ Weekly Fax News 806 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 税金よりも怖い!? 社会保険料の滞納にご用心 」
(2)「 手持ち商品の低落 」
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◆「 税金よりも怖い!? 社会保険料の滞納にご用心 」◆
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経営状態が思わしくなく、手許現金に事欠くという企業も少なから
ず発生しているだろう。そのため、外注先への支払い遅延、地代家賃
の滞納、行政への納付金を滞納することもあるようだ。
行政への支払いでみると、税金の支払については優先順位を比較的
上位にする経営者が多いようだが、社会保険料や労働保険料は後回し
にする経営者が少なくない。その結果、かなり多額の社会保険料の滞
納をするケースも頻発している。滞納している経営者に話を聞くと、
税務署は怖いが年金事務所などはさほど怖くないし、なんとかなるよ
うな気がするという意見も多い。しかし、納期限後一定期間を経過し
た場合にかかる利率は税も社会保険料も同じく年率14.6%だ。ま
た、悪質な場合はどちらも差し押さえまでする点も共通しているし、
どちらも従業員からの預り金を含んでいるため、それらの滞納は行政
側からすると悪質に映るという点でも違いはない。労働保険料に比べ
て保険料率が高い社会保険料は、滞納し始めるとあっという間にかな
りの額に達することも多い。そうなると、延滞金だけで数百万円にな
ることは珍しくない。どうしても滞納せざるを得ないのであれば、行
政と連絡を取り、納付に向けたアクションを取ることをすすめたい。
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◆「 手持ち商品の低落 」◆
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40年程前の学生時代、その日の生活費に困ると専門書数冊を古本
屋へ売った。質屋へ持ち込めば、数日間の生活費になった。ところが、
現代は一度読んだ本を百冊売っても大抵は二束三文である。まだ十分
に使えるパソコン・テレビ・洋服等を売っても同様で、貴金属や有名
ブランドの時計等以外は換金性が非常に低くなっている。
以上の事象は会社や商店が所有する設備や什器備品等にも当てはま
り、何かの事情で売却処分しようとしても、購入から数年以上経って
いれば大0円である(引取り料を払うこともある)。例えば、飲食店
業用設備を4年後に売却した場合、帳簿残存価額(法定耐用年数8年
として計算すると、定額法償却で50%)よりずっと低い価格であろう。
減価償却は資産の経費配分の方便と考えれば良いが、事業の破綻や清
算等における資産処分に際しては、帳簿価額と処分価格の大差に留意
しなければならない。近年、個人生活及び事業運営において、道具や
設備類を借りて使う人が増えている。レンタルやリースは購入に比べ
て割高な印象があるが、調達資金負担や処分価値の低落等を考慮すれ
ば、購入より有利な点も多いのではなかろうか。また開業時の設備等
導入に際しては、資金軽減策として中古品の購入を検討することも意
義がある。