■■ Weekly Fax News 464 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 確定拠出「企業型」― 継続した投資教育を 」
(2)「 約束の時間 」
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◆「 確定拠出「企業型」― 継続した投資教育を 」◆
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加入者が掛金の運用方法を自分で選ぶ確定拠出年金(日本版401K)
の「企業型」を導入する会社が、急速に増えています。企業型は、勤め先
の会社で労使が合意した場合に導入が可能になり、会社が毎月の掛金
を従業員のために支払います。掛金の上限は、すでに他の企業年金を導
入している会社では、従業員1人当たり月2万3000円。他に企業年金が
ない会社は月4万6000円です。導入企業全体の平均拠出額は、月約
1万1000円です。会社が掛金を支払う際は課税されず、従業員が老後
に年金を受け取る際にも公的年金等控除を利用できるなど、税制上の優
遇があります。掛金は信託銀行や保険会社(資産管理機関)が管理する
ので、勤め先が倒産した場合でも受給権が保護されます。
一方、従業員は、会社が決めた金融機関など(運営管理機関)が提示
する株や債券の投資信託、預貯金などの中から、どの金融商品で運用
するかを自分で選びます。その指示が資産管理機関に伝えられ、実際
の運用が行われます。自分の選んだ運用方法によって、将来の受給額
が大きく左右されます。株や投資信託などで資産を運用した経験のない
人も、勤め先が確定拠出年金を導入すれば、どの金融商品にするかの
選択に直面します。これまでの企業年金のように、運用を会社任せには
できません。どんな運用をしたらよいのか、戸惑う従業員が少なくないよ
うです。それでも、自己責任で運用方法を決めなければなりません。
企業には従業員に運用の基礎知識を十分に説明する責任があるので
すが、制度導入時に説明会を開いただけで、その後の継続的な投資教
育は行わない会社が目立ちます。従業員に対する情報提供をどうやっ
て充実させるかについても、十分に検討する必要がありそうです。
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◆ 「 約束の時間 」 ◆
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日時を決めて、「会社を訪問する」「駅で待ち合わせをする」「講師として
会場へ行く」等、これらには全て約束の時間が伴うものである。利用する
交通手段にもよるが、移動時間の見込み違いや交通トラブル等により慌
てる事も珍しくない。
一般的に、堅実な会社の経営者や管理者は、約束した時間に対する
価値観が高いようだ。従って、商品の納期や仕事の期限等を厳守し、外
部の人との約束時間を極力守る姿勢がしっかりしている。
筆者が約束の時間について一番神経を使うのは、研修講師や会議の
リーダーとして会場へ行く場合である。原則は、会場の近く(最寄り駅等)
に通常ならば1時間前に着くように出発する。電車や飛行機で4時間以
上かかるような遠方の場合は、少なくとも現地に2時間以上前に着くよう
に出発する。この姿勢のお陰で、交通機関の少々の遅れがあっても過去
一度も遅刻は無かった。早めに着けば名勝地を観光したりすることもでき
た。
また、自分の会社に訪問を受ける場合も約束の時間は重要である。
油断する為か、約束の時間までに外出先から戻っていなかったり、約束
を忘れて外出してしまったりすることがある。当然、訪問者の会社に対す
る評価と信用は著しく低下する。