■■ Weekly Fax News 535 ■■
―――― ◆ 目 次 ◆ ―――――――――――――――――――――
(1)「 ふるさと納税とは? 」
(2)「 七情をかわす判断と行動 」
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◆「 ふるさと納税とは? 」◆
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ふるさと納税とは、個人が自治体に寄付を行った場合に5千円を超
える部分について一定限度(個人住民税の一割程度)までを所得税と
個人住民税から税額控除できる制度です。
「ふるさと納税」と名は付くものの、実質的には「寄付金制度の拡
充」ということです。制度が定義する「ふるさと」は生まれ故郷に限
らないので、どこの都道府県市区町村に寄付しても制度を利用するこ
とができます。制度の開始で今年1月1日以降に支出した寄付金が対
象となります。
制度を利用するにはまず、寄付したい自治体に所定の方法(郵便、
電子メール、FAXなど)で寄付申込書を提出します。申込書の確認
が行われると、自治体から寄付納付書が寄付者に送られますので、指
定された方法で寄付金を払い込みます。
一方で翌年の確定申告期までに寄付証明書が自治体から届きます。
これを使って寄付した年分の確定申告を行ない、寄付金控除という所
得控除を受けることによって、寄付を行った翌年度分の住民税から一
定額の税額控除が受けられます。
複数の都道府県、市区町村に対し寄付を行った方は、その寄付金の
合計額となります。確定申告を行わない方は住民税の申告を行ってい
ただく必要があります。
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◆「 七情をかわす判断と行動 」◆
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東洋医学の本等によると、精神面から来る病因に、「七情」(喜・怒・思・
憂・悲・恐・驚)の感情変化があるそうだ。有名な僧侶の言葉や修養書等
にも、激しい感情は健康や人間関係を害することが出ている。
経営者にとって重要な資質は何かと考えた場合、その一つが普通の
人ならば感情が乱れるような問題が発生した時でも、やるべき行動は
忘れないことではなかろうか。
例えば、大口の受取手形が不渡になったとする。最初、驚き・怒り・
恐怖等の感情で動揺するであろう。岐路はこれから先の判断と行動で
ある。自分の感情に拘らず、不渡による影響を客観的に捉え、その対
応策に集中できるかである。国の倒産防止共済に入っている、土地に
融資余力がある、個人の貯金が1,000万円ある、・・・ 等。
経営相談に来る経営者は、大きく二つに分けられる。一方は感情の
ままに対応策を何も考えずに来る経営者、他方は対応策を考え、その
選択肢のアドバイス又はより良い解決策の指導を求める経営者である。
前者は、状況が分かるまでに時間が掛かり、指導者としても推量で
対応策を提示するので実効性に乏しい。後者は、対応策の選択の組合
せによって、端的な指導が出来る。経営者も自分の考えた対応策なの
で、指導を素直に受け入れて行動に移れる。