■■ Weekly Fax News 534 ■■
―――― ◆ 目 次 ◆ ―――――――――――――――――――――
(1)「 国民公庫から移行 ― 日本政策金融公庫Q&A 」
(2)「 遊び心の商品開発 」
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◆「 国民公庫から移行 ― 日本政策金融公庫Q&A 」◆
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平成20年10月より「日本政策金融公庫」としてスタートする国
民生活金融公庫のQ&Aからポイントを拾ってみる。
Q:現在の国民公庫の業務は引き継がれるのか?
A:国民公庫が担っている小企業の小口の事業資金融資や創業支援、
融資機能(マル経融資、生活衛生資金貸付等)、恩給や共済年金
等を担保とする融資は、そのまま新公庫に承継される。
Q:教育資金融資について、融資対象の範囲を縮小するとは?
A:収入(所得)の上限金額を引き下げるとともに、子供の人数に応
じた金額設定を予定。
Q:採算性の低い小企業は融資が受けにくくなるのか?
A:業務ごとに勘定区分を設けて区分経理して管理することになるの
で、小企業の方が融資を受けにくくなることはない。
Q:「普通貸付(一般貸付)」は廃止されると聞いたが本当か?
A:当公庫の事業資金融資は、すべて新公庫に承継されるので、これ
までどおり利用可能である。
Q:国民公庫と現在取引中の借入は、新公庫への移行によりどうなる
か?
A:現在の融資は、平成20年10月からそのまま新公庫に承継され
る。新公庫への移行によりご契約内容(金利、返済条件等)の変
更など、負担をおかけすることはない。現在ご利用中の支店でも
引き続きお取引可能。
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◆「 遊び心の商品開発 」◆
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X社(生活雑貨の製造業)のA社長は、45年前に生活雑貨の開発・
製造を目的に個人事業を立ち上げた。その後、社長の創意工夫によっ
て、遊び心のある清掃具・筆記具・玩具・大工用具等を次々に開発し
て発展を続けた。X社における商品開発の視点は、次の通りである。
(1)従来の商品にある機能・形・構造・色 等に関する既成イメー
ジにとらわれず、適 度な遊び心を取り入れる。
(2)左利き・障害者・病気療養者等に役立 つ商品を開発して行く。
(3)男性用(又は女性用・大人用等)の商 品だけしかない場合は、
女性用(又は男性 用・子供用等)商品の開発価値を調べる。
(4)商品名は、用途や形状等を参考に、お 客の立場からから見て
楽しい・覚えやすい 遊び心が感じられる名称を考え抜く。
これらによって、問屋への売込みが創業当時から比較的順調に行っ
た。最初は、問屋から「面白い商品を作りましたね」と好奇心を持た
れただけであったが、徐々にお客に受け入れられるようになると、問
屋がX社独自の商品開発を待つようになった。
商品開発の視点に遊び心を持つことは、生活雑貨に限らず、衣料品・
食品・料理メニュー・家電等ほとんどの商品開発に活かせるのでは
なかろうか。