■■ Weekly Fax News 560 ■■
―――― ◆ 目 次 ◆ ―――――――――――――――――――――
(1)「 雇用保険法が改正予定 ― 雇用保険率引き下げ 」
(2)「 体験してみると分かること 」
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◆「 雇用保険法が改正予定 ― 雇用保険率引き下げ 」◆
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深刻な雇用環境の悪化の影響を受ける形で、「雇用保険法等の一部
を改正する法律案」が2009年1月20日閣議決定され、同日、国会に
提出された。
今回の改正法案の中で、企業メリットがある点は、2009年度に限り
失業等給付にかかる雇用保険率(労使折半部分)が引き下げられるこ
とだろう。一般の事業における雇用保険率は、現在の15/1,000
から11.5/1,000(事業主負担部分は、7.5/1,000)に、農林
水産業・清酒製造業は同17/1,000から13.5/1,000(事業主
負担部分は、9.5/1,000)に、建設業は同18/1,000から
14.5/1,000(事業主負担部分は、10.5/1,000)に引き下げ
られることになる。単純計算で、月給300,000の社員1人に対する
企業負担は月額450円(年額5,400円)減ることとなる。
そのほか、雇用保険の適用基準とされている週20時間以上かつ雇
用見込み期間1年以上の労働者という条件について、雇用見込み期間
を「6ヶ月以上」に短縮して雇用保険の適用対象を拡大も予定されて
いる。これまでは雇用保険の対象外だった労働者についても、新たに
加入させる可能性もあり、それらの労働者の労働実態を確認し、適切
な対応をする必要がある。
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◆「 体験してみると分かること 」◆
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人は体験してみないと本当の理解が進まないようだ。最近足をケガ
して、初めてバリアフリーの意義をいくらか実感出来た。
例えば、駅構内は無闇に階段が多く、たとえエスカレーター等があ
っても、高齢者や身障者は大変である。足をケガしただけでも、駅を
利用する時が一番脅威である。また、階段の一段が高く、足の健常者
を基準に設置されていることも実感した。
経営者であれば、経営の危機に直面して、初めて重大な且つ貴重な
体験を積むのではなかろうか。お客や取引先に信頼されるとは何か、
いざという時に人脈が役立つとはどういうことか、資金繰りに窮して
銀行や取引先を回るとはどんな心境か、等は体験してみないと分から
ないものだろう。
X社(機械部品の開発・製造)は6ヶ月前まで好成績に恵まれてい
た。A社長は30歳代で、創業5年目で年収2千万円を得られるよう
になり、事業経営というものを楽観視していた。ところが、売上が急
減して資金繰りが著しく苦しくなった。数百万円単位の手形決済は勿
論、10万か20万の手形・小切手を決済することも困難になった。
A社長は言う。「苦しくなって初めて、手形を切ることは返済日を
絶対に変更できない借金をすることと気づいた。それまでは単に代金
のまとめ払いと考えていた」