■■ Weekly Fax News 559 ■■
―――― ◆ 目 次 ◆ ―――――――――――――――――――――
(1)「 緊急保証制度2ヶ月で ― 5兆6,272億承諾実績 」
(2)「 境遇に服従する 」
―――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――
◆「 緊急保証制度2ヶ月で ― 5兆6,272億承諾実績 」◆
―――――――――――――――――――――――――――――――
中小企業の逼迫した資金調達状況に対処すべく、金融政策の一つと
して緊急保障制度及びセーフティーネット貸付の拡充が行われている。
中小企業庁のまとめによると、20兆円規模の予算が組まれている緊
急保証制度は、10月31日開始以降2月4日まで251,376件、
5兆6,272億円の承諾実績を挙げている。セーフティーネット保証
制度は、一般保証枠と別枠で8,000万円まで、また担保がある場合
は一般保証と別枠で2億円まで保証可能であり、698業種が指定
されている。その貸付実績として10月から1月までの速報では、
中小企業が2,373億円(前年同期比170%)となり、1月末に
貸付金利も引き下げられ、中小事業は1.85%から1.55%にな
っている。
【現場への対応として】
○「景況悪化が長期化されており、”前年比3%売上減少”の基準は
厳しい」⇒・「利益率の低下」を認定要件に追加・特段の事情があ
る場合には「前年」ではなく、2年、3年前のデータとの比較が可能
○「中小企業は兼業が常態であり、売上割合も変化する。業種認定を
柔軟にして欲しい⇒・主たる事業(売上が最も大きい事業)は、事
業実態を踏まえて弾力的に認定、等ケースに即した対応がなされて
いる」としている。
―――――――――――――――――――――――――――――――
◆「 境遇に服従する 」◆
―――――――――――――――――――――――――――――――
X社(社員40名の業務用貨物の運送会社)のAさんは、10年以上
福利厚生・車両管理・防犯・苦情処理等の総務を担当し、特に、交通
事故処理・配送の苦情処理は、全面的にAさんの職務となっている。
Aさんは元々経理や文書管理の社員として雇われたが、欠員になっ
た苦情管理を臨時に担当した時に社長から注目され、気がついたら現
在の仕事を引き受けていた。
Aさんの仕事に対する態度は、傍らで見ていて、実に達人の仕事ぶ
りである。例えば、配送荷物の種類・個数・包装仕様等に手違いがあ
ったとする。Aさんは正しい荷物等を積んだ担当運転手の助手席に乗
り、直ちに相手の会社に乗り込むのである。運転手と2人で可能な限
り短時間で補正の仕事をするのである。勿論、丁重な謝罪もするが、
これで大抵の会社は許すのである。許されるだけでなく、X社は苦情
処理が迅速でお客の気持ちが分かっていると評判である。
Aさんも最初から迷わず上手に出来た訳ではない。お客の言い分に
反感を持ったり、自社運転手の怠慢に憤慨したりしたこともあった。
しかし、工夫して努力していくうちにお客が満足する表情に喜びを感
じ、気が付くと職務に服従することが生きがいになっていた。今Aさ
んは社員全員から信頼され、X社のかけがえのない人になっている。