■■ Weekly Fax News 563 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 緊急雇用安定助成金 ― 要件見直しをパンフで案内 」
(2)「 他人(ひと)の話を聴いた後 」
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◆「 緊急雇用安定助成金 ― 要件見直しをパンフで案内 」◆
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厚生労働省はこのほど、「事業主の方への給付金のご案内」として、
雇用調整の必要のある事業主に向けた助成制度をまとめ公表した。そ
の中で、平成21年2月6日より要件の見直しが行われている「中小
企業緊急雇用安定助成金制度」が改めてリーフレットにまとめられ詳
細に案内されている。
当該助成金制度は、企業収益の悪化から、生産量減少や、事業活動
の縮小を余儀なくされた中小企業事業主が、雇用する労働者を一時的
に休業、教育訓練又は出向させた場合に、それらに係る手当もしくは
賃金等の一部助成をするもの。今回の要件見直しは以下の概要となる。
(1)支給要件の確認方法の緩和:生産量の減少要件に加え、今後は
「売上高又は生産量」のどちらの指標を使用してもよい
(2)休業等(休業及び教育訓練)規模要件の廃止:休業等の延日数
の下限要件(所定労働延日数の2分の1以上)を廃止し、休業等日
数に応じて助成される
(3)支給限度日数の引き上げ:3年間で200日(最初の1年間で
100日を限度)が、改正後は3年間で300日(最初1年間で2
00日を限度)となり、連続した利用が可能となる
(4)短時間休業:対象労働者全員について1時間以上一斉に行う必
要があったが、対象労働者毎の休業についても助成の対象となる。
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◆「 他人(ひと)の話を聴いた後 」◆
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X会計事務所A所長のモットーは、「やるべきと思ったこと、計画
したアイデアは即実行すること」である。筆者も見習っているが、実
践すれば確かに成果が上がる。
中国古典の「八観」(人間観察法)の中に、「聴いてその行うとこ
ろを観る」というものがある。仲間や識者等から良い話を聴いて関心
する人のうち、即実行する人は少ないものである。大抵の人は、「話
は分かるが、すぐ出来るものではない。近いうちにしよう」などと考
えて、じきに忘れてしまう。
また、世の中で自己革新に成功する人、或いは日々の努力が報われ
る人とは、「やる方が良いと判断した意思を確実に実践すること」と
言われる。例えば、他人の話を聴いて関心し、「早寝早起きをしよう」
「英会話が出来るようにしよう」「タバコをやめよう」と決意する人
は大勢いる。すぐ実践すれば自己革新が出来てその努力は報われるが、
実践しなければ決意が無駄となる。
前掲のA所長は、部下から「このような話を聴きました。うちも採
用しませんか」という提案があれば、「分かった。いつから、どのよ
うに実行するのか。実行したらどんな効果があるのか。今日中に報告
しなさい」等と言う。良いと判断したことは、一日も早く実行すると
決めている。良いと思っても実行の一日延ばしでは意味がない。