■■ Weekly Fax News 587 ■■
―――― ◆ 目 次 ◆ ―――――――――――――――――――――
(1)「 上場廃止が急増 ― 今年はすでに110社 」
(2)「 栞(しおり)をはさむ 」
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◆「 上場廃止が急増 ― 今年はすでに110社 」◆
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帝国データバンク(TDB)が8月10日に公表した「上場廃止企
業実態調査」によると、2009年の上場廃止企業(重複上場分を除
く)の社数は、7ヶ月間で110社。過去最高のペースを記録してい
る。
市場では、「ジャスダック」の30社が最多で、次いで「東証1部」
の25社。「東証マザーズ(11社)」及び「大証ヘラクレス(13
社)」は、7月末時点で既に過去最高を記録するなど、新興市場の増
加ぶりが目立つ。
上場廃止の理由としては、「完全子会社化」が34社で最多となり、
「株式の全部取得」の29社、「合併」の8社など、企業再編関係が
多い。また、2008年から「経営破綻」が急増しており、2009
年も24社と増加ペースにある。
また、戦後最悪の上場企業倒産件数を更新した2008年以降は経
営破綻による上場廃止も急増しており、2009年も24社と増加ペ
ースにある。
上場廃止後に倒産するケースも近年増加傾向にあり、2006年以
降で合計9社。このうち、2009年1~7月までの倒産が5社を占
めている。上場廃止理由は「虚偽記載」が4社、「監査意見不表明」
・「債務超過」が2社であった。
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◆「 栞(しおり)をはさむ 」◆
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次のような経験がないだろうか。本屋で気に入った本を購入し、気
負いこんで読み始めたが、一度中断した後は少しも前へ進まなくなっ
てしまった。筆者はこの繰り返しにより、中途半端な読書にうんざり
したことがある。
ところが、ある時知人から洒落た栞を頂き、読書中の本にはさむ習
慣ができた。これで大抵の本を最後まで読むようになった。現在どこ
まで進んでいるかが分かり、次の時に読む開始ページが明確だからで
ある。また、読んだ分量が分かるので、読書の満足感があって励みに
なった。
さて、計画を立て実行する時も同じようにすれば遂行が確実に出来
るのではなかろうか。この場合は、栞を細かく挟んでおき(計画のプ
ログラムを細かく区切ること)、遂行項目を確認しながら前へ進むの
である。計画が現在どこまで進んでいるか、次の遂行項目は何か、こ
れまでの成果はどれだけ挙がっているかが分かり易い。少なくとも、
計画の存在を忘れることはない。
計画の遂行と目標達成が難しいのは、日々実行の努力をしたが予定
通りの成果が挙がらないことではない。それよりも、現在の到達地点
が分からず計画遂行の意欲が低下したり、計画自体を忘却したりして
しまうことである。