■■ Weekly Fax News 593 ■■
―――― ◆ 目 次 ◆ ―――――――――――――――――――――
(1)「 8割が資金繰り支援策を希望 ― 小規模企業に緊急調査 」
(2)「 同業の友を持つ 」
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◆「 8割が資金繰り支援策を希望 ― 小規模企業に緊急調査 」◆
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全国商工会連合会は小規模企業を対象に、鳩山内閣が検討している
返済猶予制度などについて緊急調査を実施した。それによると、約8
割が何らかの資金繰り支援策を望むと回答。返済猶予制度を利用する
上で不安な点については、「今後、新規融資が受けられなくなるので
はないか」が6割近い59.1%、「その他の取引
で金融機関から不利な取り扱いを受けるのではないか」が半数近い4
5.4%に達した。同制度を利用したいのはやまやまだが、そのあと
が心配、という企業の多いことが浮き彫りになった。
資金繰り支援策の具体策については「元本+利子の返済猶予」を求
める回答が22.0%、「元本の返済を猶予し、利子の支払いのみ」
を求める回答が17.5%。最も多かったのは「既存借入の借り換え
による借入期間の長期化」で25.9%だった。
資金繰りの現状については、半年前(4月)と比べ「悪化した」と
回答した企業が61.4%に上り、悪化傾向を裏付けた。また、景気
低迷が続く場合の経営継続への影響では、回答企業の3分の2(66
%)が「当面、耐えられる」と回答したが、「今後、転廃業を検討せ
ざるを得ない」も29.2%あった。
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◆「 同業の友を持つ 」◆
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経営者が仕事を通じて友人知人を持つことはごく自然で大いに望ま
しいが、同業の知人はたくさんできても、その中に真の友人は予想外
に少ないのかもしれない。
同業者はお互いに競争関係にあること、裏側も含めて業界の事情が
分かるのでお互いの弱点や欠点が見えること、世代・財力・経験・能
力・規模等が違うので気軽に付き合えないことなども理由であろう。
しかしながら、同業の友を積極的に持つことは、仕事上の利便性だ
けでなく、人生全般のためにも有用である。例えば、会えば前置きな
く仕事の話が出来る、仕事に役立つ情報交換が気軽に出来る、その仕
事特有の苦労や業界事情が分かるので同情心を持って話が聞けるなど
である。反面、交際が同業者だけに偏ると、異業種の情報に疎くなり、
特徴のあるアイデアの創出も出来にくくなるであろう。異業種交流が
盛んになるのは、この辺の事情の反映である。
以上、同業の友には一長一短があるが、友を選ぶコツは各自の人生
観や気が合うか否か等に依れば良いと思う。因みに、吉田兼好は『徒
然草』117段で、友とするに悪きものとして、高くやんごとなき人
(地位の高い人)、若き人、病なく身強き人、酒を好む人、猛く勇め
る兵(つわもの)、虚言をする人(うそつき)、欲深き人を挙げてい
る。