■■ Weekly Fax News 594 ■■
―――― ◆ 目 次 ◆ ―――――――――――――――――――――
(1)「 パート労働者の年収確認 」
(2)「 他人に紹介を頼む 」
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◆「 パート労働者の年収確認 」◆
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不況の影響により、正社員から非正規社員へシフトする動きが加速
している。また、家計に不安を持つ世帯が増えていることもあり、パ
ートなどで働く主婦も増加傾向にある。
所得税法上、年収103万円以下の収入については所得税がかから
ず、また配偶者の控除対象配偶者となれるため、配偶者は配偶者控除
を受けることができる。加えて、年収が98万円以下であれば、住民
税も発生しない。
そのため、パートで働く労働者の中には年収を98万円や103万
円以下にしようとする者も少なくない。年末のかき入れ時の前に、そ
れらパート労働者の年収見込みを把握した上で、本人の年末にむけて
の就労希望を確認しておいた方がよいだろう。12月になって、多く
のパート労働者がもう今年は働けないといったことになり、あわてて
採用するようなことはできるだけ避けたい。
なお、健康保険の被扶養者になるためには、年収130万円未満と
いう基準がある。その額を超えるようだと保険料支払いのない被扶養
者ではいられなくなり、国民健康保険に加入するか、勤務先の健康保
険に加入する必要がある。また、国民年金についても保険料負担のな
い第3号被保険者になれなくなるため注意が必要だ。
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◆「 他人に紹介を頼む 」◆
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訪問営業(特に、飛込み営業)を経験された方は実感であろうが、
初めての人に会う段取りは、一般に苦痛を伴うものである。
このような場合、元々相手と面識のある人から紹介が得られれば非
常に安心である。これは相手から見ても同様で、面識のある人から紹
介を受けて営業に来る相手は、あまり警戒心を抱かないものである。
大事なことは、営業先等を紹介してくれるような人は、どのように
して得られるかということだ(ここでは、お互いの信頼関係による紹
介で、紹介料を払わない場合)。
他人に紹介を頼めるような関係は、一般に日頃から豊富な人脈を築
くことと言われるが、ただ知り合いが多いだけではなかなか引き受け
てもらえない。これは次のように紹介する方の立場で考えると分かり
易い。
1.紹介の依頼を積極的に引き受けるかどうかは、依頼人との信頼関
係によって決める。
2.「誰か良い人がいたら紹介を願います」と依頼されるよりも、
「営業でA社(又はA氏)を訪問したいのですが」と具体的に依
頼される方が実現性は高い。
3.以前紹介をしてもらった人からの依頼は、出来るだけ報いたいと
考える。
4.これまでに紹介を引き受けたことがある場合は、訪問の結果を報
告しない依頼者、或いは後日紹介先から苦情が来たような相手は
紹介したくない。