■■ Weekly Fax News 619 ■■
――――◆ 目 次 ◆――――――――――――――――――――
(1)「 年金に期待と不満 ― 国民生活の幸福度調査 」
(2)「 営業先の選定と感情 」
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◆「 年金に期待と不満 ― 国民生活の幸福度調査 」◆
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内閣府が発表した21年度国民生活選考度調査結果によると、国民
の幸福感の現状は10段階評価で平均値は6.5だった。年齢別では
30歳代の幸福感が最も高かった。幸福感の要素として(1)健康
(2)家族関係(3)家計状況、の3つが突出。企業への期待では
「給料や雇用の安定」と「仕事と生活のバランス確保」が多かった。
「国民全体、社会全体の幸福感を高める観点から、政府が目指すべ
き主な目標は何だと思いますか」という設問(複数回答)に対しては、
「公平で安心できる年金制度の構築」が69.2%で最多。次いで、
「安心して子どもを産み育てることのできる社会の実現」が64.9
%だった。具体的な「政策目標について、現状、あなたはどの程度満
足していますか」との設問に対しては、「年金制度」について「不満
である」が34.6%に達し、20項目ある政策目標の中で断然トッ
プとなった。2位は「財政健全化の計画的推進」の24.1%。
また、「どちらかといえば不満である」も36.6%に上り、「い
じめ、不登校・引きこもりのない社会環境の実現」(40.0%)に
次ぎ2番目。3番目は「意欲ある中小企業が自律的に活躍できる経済
社会の実現」の35.6%。国民の幸福に直結するのは「年金」であ
り、現状、最も不満なのも「年金」であることがうかがえる。
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◆「 営業先の選定と感情 」◆
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商店や事業所へ出向く商売をしていると、営業先の選定基準が相手
先経営者や担当者の年齢・性格・相性等になることがある。特に、飛
び込み営業等においては、営業成果の良否よりも行き易いかどうかな
どが選択基準になったりする。感情のある人間であれば相手により好
き嫌い(あるいは恐怖感)がある事は当然であるが、このような相手
を訪問するコツを探ってみたい。
営業の初心者に対して、先輩が次のようなアドバイスをして大抵失
敗するようだ。「訪問先の社長や担当者を嫌い(又は怖い)と思わず、
好ましい人(又は怖くない人)と暗示することだ」初心者にしてみれ
ば、暗示に成功しない限り行動に移れない。泳げない人に向かって
「水を怖がるな。思いきって飛べ」等と言うのと同様で、本人は水が
怖くないと思うまで水に入れない。むしろ、不安のまま水を怖がった
りしながら、少しずつ水に慣れる方が良い。
営業先の選定も同様である。優先順位の高い相手や営業の成果が見
込める相手は、嫌いな気持ちや恐怖感等はそのままに、とにかく訪問
してみることだ。相手の社長や担当者を怖いと思ったら、震えながら
でも良いから誠意を込めて訪問する。犬のように追い払われるかもし
れない。予約していた客人のように歓迎されるかもしれない。